子どもが巻き込まれる事故の防止につなげようと、広島・福山市の小学校でトラックを使った交通安全教室が開催されました。

福山市立新涯小学校のグラウンドには、福山通運の大型トラックが用意され、模擬の交差点が設営されました。

子どもたちは、▽時速40キロのトラックがブレーキをかけて停止するまでの距離や、▽人形を使うなどした実演で巻き込み事故の危険性を学びました。

また、実際に運転席に座って、トラック周辺の死角となる場所を確認しました。

参加した児童たち
「(運転席から)1mぐらい先のところしか見えなかった」

「トラックの近くは危ないことがわかりました。あと、車とかトラックはすぐに止まれないってことがわかった」

企画した「小丸交通財団」は、全国各地の学校で交通安全の啓発活動に取り組んでいます。

小丸交通財団 松井智隆 事務局長
「(実際に)トラックの特徴や危険性を見てもらって、日頃の交通安全の意識を高めていただきたいと思います」

警察によりますと、ことし、広島県内の交通事故で▽けがをした児童は118人で、▽児童がからむ事故の形態は、交差点で出会い頭のケースが34件と最も多いということです。