【TSS】
2022.10.14
安心安全なまちづくりに向け工事が本格的に始まります。
14日福山市で西日本豪雨と同規模の降雨から家屋の床上浸水の被害を防ぐ工事の起工式が行われました。
福山市明神町で行われた起工式には枝広市長や国・県の関係者が出席しました。
(福山市・枝広直幹市長)
「この地域に降った雨を一分間に約1000トンの排水能力で、速やかに手城川へ排出することができるようになります」
(藤原記者)
「ここは干拓され人工的に造成された低い土地、いわゆる海抜0メートル地帯です、かつて水田など多くありましたが、今では住宅や商業施設などが立ち並び水はけが悪くなったことで大雨のたびに浸水被害が発生しています」
福山市東部の市街地には手城川のほか、用排水路が碁盤目のように張り巡らされていて豪雨のたびに道路や住宅が水に浸かる浸水被害が発生しています。
4年前の西日本豪雨災害では床上が36戸、床下で25戸の浸水被害が発生しました。
(近くに住む人は)
「(自分の家が)浸かってごらん、命がけで家を建てているもんね。水害は怖い」
「川があるので怖い、私たちは車運転せず歩くので」「増水している時は濁った水だから(道と水路の)見分けがつかない」
今回の事業は国と県、市が合同で手城川流域の浸水被害の軽減を図るのが目的で、道路側溝などに集まった雨水を集める『雨水幹線』のほか、集めた雨水をくみ上げて河川に放流する『ポンプ場』を建設します。市によりますと事業費は159億円を見込んでいます。
(福山市・枝広直幹市長)
「事業費は160億円近くかかりますが、それに変えられない安心がもたらされる。(全国の)内水排除対策のひとつのモデルになると期待しています」
工事の完成は2025年度末を予定していて、県は手城川の改修やポンプ場の増設を行っています。