新婚の夫婦が、2年越しに式を挙げた場所は、「城」でした。築城400年記念に、「福山城ウエディング」が企画されました。

人力車に揺られ、満面の笑みを浮かべる新郎新婦。福山城(広島・福山市)で人生の門出を迎えたのは、ともに福山市出身で29歳の内海亮太さんと沙誉子さんです。

新郎 内海亮太さん
「すごく緊張しています」

新婦 内海沙誉子さん
「人力車に初めて乗りました」

天守最上階が、「福山城ウエディング」の式場です。2年前に入籍したものの、コロナ禍で式を挙げることができなかった内海さん夫婦。去年、生まれた1歳の息子・雪仁くんも一緒に参加しました。

交際を始めてから10年目を迎える2人にとって、福山城はデートや節目のときに訪れた、思い出の場所だそうです。

新婦 内海沙誉子さん
「つきあってすぐのとき、福山駅で待ち合わせして、お城の広場のベンチに座ってピクニックみたいな…していました」

親族や友人に見守られながら、式が執り行われ、指輪の交換や結婚証明書に署名しました。

「福山城ウエディング」は、築城400年の記念イベントとして、福山市と地元の式場が企画しました。1組限定で、数ある応募の中から内海さんたちが選ばれました。

新郎 内海亮太さん
「わたしたちが福山城で今まで培ってきた思い出に新たにプラスになったので、すごくいい思い出になりました」

新婦 内海沙誉子さん
「息子が大きくなったときに、ここでお母さんたち、式を挙げたんだよと話しながら天守を回りたいなと思います」

福山市によりますと、天守での挙式は今回が初めてで、今後、実現に向けて検討をしていくということです。