【石川テレビ】
2022.10.27
北陸電力は今年度の収支見通しについて、過去最大となる連結で1000億円の経常赤字になるとして、電気料金の値上げを発表しました。
社長:
「オイルショックや震災直後の収支悪化をはるかに上回る赤字となります。このままでは安定した電力供給ができなくなる恐れがある」
富山市の本店で会見した北陸電力の松田社長はこのように述べ、今年度の業績が連結で過去最大となる1000億円の赤字となる見通しを明らかにしました。
理由として松田社長は、火力発電所の燃料となる石炭の価格がロシアがウクライナに侵攻したことで高騰し、そこに急激に進む円安で拍車がかかったことで、過去最大の損失を計上したということです。
北陸電力は昨年度も過去最大となる176億円の赤字となっていて、松田社長は全ての料金プランで値上げをする方針を明らかにしました。これは1980年の第2次オイルショック以来42年ぶりです。
社長:
「企業努力ではもうどうにもならない。電気料金の見直しをせざるを得ない」
電気料金の値上げは来年4月からを見込んでいて、値上げ幅は改めて発表するということです。
岡崎まさずみ 記事より
日本の経済力の変遷と現状(2022.4.12修正)**
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