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【TSS】船舶の航行も”自動”の時代へ 実用化はすぐ目の前 広島/2022.10.28

【TSS】

2022.10.28

自動車だけではありません。広島県内で実証実験が進められてきた小型船舶の「自動航行」。瀬戸内海で初めて実用化される日が近づいてきました。

去年9月。

【実証実験の担当者】
「ここがゴールだよというのを指示してあげると、そこに向かって自分で経路を考えて自分で進み始める」

大崎上島町で自律航行船の実証実験が行われました。

【野川アナ】
「いま我々何も触っていない状態です」

【エイトノット・岸拓真技術顧問】
「安全かつ人間に近い動きもできているのではないかと感じている」

この時、実証実験を行う「エイトノット」は2025年には”人を乗せたサービス”を始めたいと話していましたが…。

あれから、まだ1年。実用化は”すぐ目の前”まで近づいていました。

【鈴木記者】
「広島市南区の桟橋です。いろいろな船が止まっていますが、これですね。普通のプレジャーボートの大きさですが、ライト、さらには前にはセンサーやカメラのようなものがついています」

こちらは、小型船舶向けの自動操船システム「AI CAPTAIN」が搭載された船です。28日、商船関係者や報道陣などに公開され広島湾を走りました。

「追走する船から見ていますが、非常にゆったりと進んでいる印象です」

実際に乗船してみると…。

【エイトノット・横山智彰CTO】
「黄色くもやもやしているのが周りの障害物」

「ライダー」と呼ばれるセンサーやカメラで障害物を検知し、自動で避けて目的地に向かうシステムです。

【鈴木記者】
「いま船が動いているが、乗っているとかなり静かというのが第一印象です」

速度は最大8ノット。フェリー並みの速さです。

「基本的には自動できっているので、0.1度単位で細かく制御しながら走っている」

船には小型船舶免許を持った人が一人同乗しなければいけませんが操縦するのは”万が一の時”だけ…。

「波が来るのでちょっと揺れます」

観光需要などを想定したまさに国内でも最先端の船なんです。

【エイトノット・木村裕人CEO】
「誰が乗っても同じ安全性を担保できるというのは昨今の情勢を見ても非常に重要なポイントだと思っています」
Qだいたいいくらくらいで導入できる?
「みなさんがきょう乗った船の自律化だけをしたいんですけどというお声がけをいただいた場合、おそらく金額としては一千数百万円くらいかなと」

来年1月には広島や呉で旅客船の運航を行う「バンカー・サプライ」がこの船で水上タクシーの事業を開始することが決まりいよいよ実用化されます。

【エイトノット・木村裕人CEO】
「お客様から料金をいただいて船を運航する形になりますので、我々としても初めてですし国内でも初めてですしひょっとしたら世界でも初めてかもしれないですね」

この先、最も大きなハードルとなる無人航行を実現させ、陸上から、複数の船を管理・監督する環境を整えることに挑んでいくことにしています。


 

 

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