物価の高騰などに対応するため、明日にも正式に決定する政府の総合経済対策。政府の支援はあるものの、更なる節約も必要!「節電」「ポイ活」などお手軽で続けられる節約術を専門家に聞きました。

■電気・ガス代 など 月5000円支援

上村彩子キャスター:
本当に様々なものが値上がりしています。私も今までトイレットペーパーはダブルを買っていたんですが、値段を見て初めてシングルを買いました。使い心地がやっぱり違いますね。

このような物価の高騰などに対応するため、10月28日に正式に決定するのが総合経済対策です。

【総合経済対策を政府が決定】
総額29兆円超(見込み)
1世帯あたりの電気・ガス代など月5000円程度 支援
妊娠・出産・育児の支援
農家の新たな支援 など

ガス代:1か月あたり約900円 支援(標準的な家庭で試算)
電気代:1か月あたり約1820円 支援(東京電力 260kWh/月 で試算)

そして電気代に限っては節電すれば、ポイントが付与されるキャンペーンなども始まるんです。国の節電プログラム、12月31日までに申し込むだけで2000円相当のポイントが付与されるんです。

■申し込みだけで”2000ポイント” 国の節電プログラム

さらに2022年12月~2023年3月(最大3か月分)、電力の使用量を前の年の同じ月よりも3%以上節電ができれば、月1000円相当ポイントが付与されるんだそうです。こちら最大3ヶ月分ということなので3000円。そして申し込めば2000円ということで、最大で5000円相当のポイント付与、大きいですよね。

ではこの3%の節電チャレンジしてみようと思ってもなかなか3%って分かりづらいと思います。どれぐらい節電すればいいんでしょうか?

▼平均的な1人世帯(集合住宅・1月)
3%=1か月あたり約7kWhの節電
・エアコンの暖房:1日1時間短縮=約7.4kWhの節電

▼平均的な4人以上の世帯(戸建て・1月)
3%=1か月あたり…約18kWhの節電
・エアコンの暖房:1日1時間短縮=約7.4kWhの節電
・ドライヤー:1日5分短縮=約3kWhの節電
・冷蔵庫:強→中=約5kWhの節電
・便座暖房:中→弱=約2.2kWhの節電
合計…約17.6kWh

1人でドライヤーを1日5分節約っていうのは難しいかもしれないですけど「ご家族で1人1分ほど短縮」と考えるとちょっとチャレンジできそうという感じがしますか?

井上貴博キャスター:
これ難しいのは前の年に比べると、常日頃から節約してる方にとってはなかなか難しい。節約アドバイザー和田由貴さん、電力会社をどう選ぶのか、新電力というものが今あって、でもちょっとリスクがあると言われている。電力会社をどう選ぶかのポイントはありますか?

節約アドバイザー和田由貴さん:
今の現状としては、新電力に変えるというタイミングではちょっとないかなと思う。同じ電力会社の中でも、契約料金のプランによって電力単価が違ったりする。なので乗り換えというより、今契約している電力会社でどのようなプランがあるかというのをよく知っておいた方がいい。

ホラン千秋キャスター:
3%の電力ってどれぐらいなんだろうっていうのは、どうやったら割り出せるんでしょうか?

節約アドバイザー和田さん:
国の節電ポイントの申し込みをするためには登録が必要。各電力会社によってちょっと仕組みが違うんですけれど、例えば東京電力の場合には「くらしTEPCO」という会員サービスに申し込む必要がある。

申し込みをすると毎月の電気使用量だけでなく、過去2年分ぐらいの時の電気使用量っていうのも見ることができる。2021年の同じ月、どれぐらい使ってたかを見れば3%ってどれぐらいか分かる。

井上キャスター:
領収書上には1000円割引とか何か印字されるんですか。

節約アドバイザー和田さん:
割引ではなくてポイントとして還元される形になります。電力会社によっても異なりますけれど、そのポイントがいろいろ商品券に変わったり。そういう形で還元です。

【節約のプロ和田由貴さん直伝 お手軽節約術】
暖房温度を1℃下げる:約300円/月 節約
※外気6℃でエアコンの設定温度を21℃から20℃にした場合(9時間/日)

テレビの明るさを省エネモードに:約70円/月 節約
※テレビ(32V型) 画面の再度を最大から中間にした場合

炊飯器の保温をやめる:約417円/月 節約
※1日8時間の保温をやめた場合

冷蔵庫に詰め込みすぎない:約113円/月 節約
※中身を詰め込んだ場合と半分にした場合の比較

電気代だけではなく、物の値段も上がっています。実は活用すれば、オトクなキャンペーンが今続々と登場しています。