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【TSS】「10センチ段差のある横断歩道」 1カ月の社会実験、その効果は? 広島・海田町

【TSS】

2022.11.2

海田町の小学校前に設置された速度を抑制させる「スムーズ横断歩道」…。1カ月の交通社会実験からどのようなことが見えたのでしょうか。

【今年9月】
(木村アナ)
「いま車が1台通りました。坂を下ったところに横断歩道があり路面には色がつけられていたり、減速と大きな文字が書かれていたりこの辺りスピードが出やすい道路のようです」

【海田東小・石川和明校長】
「(正門前の交通量は)大きな道路の抜け道になっているので多い」

小学校のすぐそばに位置し”児童の安全”をいかに確保するか検討が続けられてきた横断歩道…。

先月、広島国道事務所管内でも初めてとなる交通社会実験が行われました。使われたのはこの「ハンプ」と呼ばれる構造物…。持ち運びが可能で業者のほか子供たちも手伝い横断歩道を10センチ高く盛り上げます。

【小学校に通う児童】
「ちょっとでも事故が減らせたらうれしい」

通行するときの衝撃などで減速を促せると期待される今回の実験。実際に減速をしながら走行してみると…。

「おお…かなり弾みますね」

1カ月の期間でどのような効果が見られたか、最終日に取材すると…。

【鈴木記者】
「海田東小学校の前です。こうして1カ月設置された横断歩道ですが、このように車は次から次へと減速をしながら通過していきますね」

しかし、このような車も…。

「こちらの車はかなり車体が浮き上がるような感じになっています」

朝の登校時間帯、子供たちの安全を守るため横断歩道に立ち児童と車やバイクとの接触を防いできた校長は…。

【石川校長】
「減速する車が増えましたね。段差があるという認識が増えたということもありまして」
Qどれくらい減った印象?
「半数くらいは速度を落としたかなと」
Q中には弾むようにして通過する車も
「気にしない車もありますね。本格的な実施にしてほしい」

一方、関係者によると実験期間中に開いた検討会でトラック協会から「積み荷が崩れるのではないか」という心配の声がでるなど通行する事業者側からの意見も寄せられているといいます。

【国交省広島国道事務所・松浦秀明交通対策課長】
「業界としても例えばこうしたバスが通行するときに立っている方がおられると衝撃は危険なので色々な通行される方のアンケートも生かして設置場所は考えていかないといけないかなと思う」

それでも子どもが犠牲になる前に通学路の安全性を高めることは喫緊の課題…。海田町に続いて県内でも実験を行う動きがみられるといいます。

「まさに今度広島市でも児童の通学路でのこういったスムーズ横断歩道、ハンプを貸し出して実験をするという話を聞いていますので今後広がるものと思っている」

広島国道事務所では今回、回収したアンケートやデータなどを整理し年度内に最終的な実験結果をまとめたいとしています。


 

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