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【TSS】広島県警24時「白バイ隊」に密着!  交通違反取り締まり最前線 大切な人を悲しませないために/2022.11.1

【TSS】

2022.11.1

去年、県内での交通違反の取締件数1日あたりで計算するとおよそ400件に上ります。大事故を未然に防ぐために重要となる取り締まり。今回、TSSのカメラが交通違反取り締まりの最前線に密着しました。

バイクの機動力を最大限に生かし、交通違反の指導や取り締まりを行う広島県警・交通機動隊の「白バイ隊」41人が所属し日夜パトロールを行っています。入念にバイクの手入れを行う瀧口真矢巡査長。白バイ隊員になって4年目の将来を担う若手のホープだ。

瀧口隊員は全国の白バイ隊員が技術を競う大会で4位に入賞したことがあり、極めて高いテクニックを持っている。

【広島県警・交通機動隊 瀧口真矢 巡査長】
「交通事故を本当に1件でも減らしたいという思いを強くもって信念をもってやっています」

~出発前申告~

【広島県警・交通機動隊 松本啓司 隊長】
「しっかり事故防止に気を付けて活動をお願いします」

白バイ隊の主な任務はスピード違反や信号無視などの取り締まり。この日、取り締まりを行ったのは広島市南区の国道。交通量が多いこの場所で違反車がいないか目を光らせる。

すると!

1台の車を追いかける 運転手に停車を呼びかけ安全な場所へ誘導する

(隊員)「交通機動隊です。さっきの信号は止まってください真っ赤っかでした。(男性)ほんま?(隊員)「はい、ほんまです」

“信号無視”だ…信号が変わったにもかかわらずそのまま直進したようだ。

(隊員)「信号は見てましたか?」(男性)「見てたけど…」(隊員)「行けるかなと思って行った?今のは止まってくださいね。十分止まれる距離なので『信号無視』になるので違反点数2点・反則金9000円です」

信号無視の車が歩行者をはねる事故もあり、注意を呼び掛ける。

(隊員)「国道2号線で死亡事故など起きているので気を付けて運転してください」

わずかな違反が大きな事故に繋がりかねない。その一瞬を瀧口隊員は見逃さなかった。

次に取り締まりを行ったのは広島市西区の幹線道路。すると1台の車に目が留まりその車を追いかける。

車の横に並ぶと、すぐに停車を呼びかけた…一体、何が?よく見ると運転手の手には“携帯電話”が!

(隊員)「びっくりさせてごめんさない。電話かかってきましたか」(男性)「はい…(隊員)「携帯の事故が増えていますので、携帯は止まってからにしてください。どのくらい電話してました?」(男性)「2分くらい」(隊員)「仕事の電話ですか」(男性)「そうなんですよ」

運転中の携帯電話使用などの違反は3年前から厳罰化され、事故を起こす可能性が高い危険な運転だ。違反点数3点・反則金は1万8000円 運転手も深く反省している様子だ。

【瀧口 巡査長】
「事故に直結する違反なので反則金も高くなっています」

わずかな違反も見逃さない厳しい交通違反取り締まり。そこには瀧口隊員のある思いが…

【瀧口 巡査長】
「叔父がバイク事故で亡くなりまして、亡くなった日から父や祖父母が悲しんでいるのを近くで見て育ったのでこういう事故があってはいけないなと思った」

4歳の頃からモトクロス競技を始めた瀧口隊員。全国の大会にも出場するなど憧れの白バイ隊員になるため努力を積んできました。

【瀧口 巡査長】
「自分の手で交通取り締まりをして、一つでも悲しむような人を減らしたいと思い警察官を目指しました」

“県民の笑顔を守りたい”熱い思いと強い信念をもって取り締まりに臨む。
別の日、瀧口隊員が警戒していたのは、人通りが多く、信号機がない交差点。
1人男性が横断歩道を渡り出した。と、その時!軽自動車が歩行者の目の前を突っ切る。

サイレン・ただちに追跡する!

(隊員)「いま歩行者気づきました?」(女性)「そうです。気づいた…」
(隊員)「あれは止まって下さい。あと1歩で事故になっていたので、しっかり止まってください」

横断歩道を渡ろうとしている歩行者を確認したら、車は停止しないといけない。一歩間違えば死亡事故にもなりかねない。

(隊員)
「違反点数2点・反則金9000円の違反なので事故になっていたら大変なので横断歩道があると思ったらスピード緩めてもらったり人がいると予想して」

運転手のほとんどが違反を認めて反省するが、

サイレン・追いかける~
(隊員)「運転手さん左に入れますか、ついてきてください。

いつも通り車を安全な場所に誘導する

(隊員)「信号見てましたか、めちゃくちゃ真っ赤でしたよ」(男性)「あ、ほんとですか?ちょっと気づかんかったかも」(隊員)「考え事してた?」(男性)「青と思ってたかも」

どうやら「信号無視」のようだ。

(隊員)「真っ赤っかでした厳しいようですが、信号無視になります」(男性)「なる?なんかカメラとかある?」(隊員)「カメラはついているけど、これは事故したときの証拠です。違反の立証とかには使えない」(男性)「それでもないと…認めにくいじゃないですか。免許もゴールドだし」(隊員)「どうやっても違反なので違反は違反で処理します」

男性はなかなか認めようとしない。それどころか…

(男性)「見間違いもあるでしょ?」(隊員)「それはないです」(男性)「絶対間違いない?」(隊員)「ないです」(男性)「100%?言えます?」(隊員)「言えます」(男性)「人生も間違ったことしていない?」

『見間違い』だと指摘してきた。しかし、映像を確認すると…瀧口隊員側の信号が「青」に変わっている。男性側の信号は「赤」だ…

(隊員)「自信がないなら僕も言いません。僕は絶対といえます」(男性)「証拠もないのに?(隊員)「僕が絶対見たという証拠です」

瀧口隊員もひるむことなく毅然とした態度で続ける。

(隊員)「おっしゃることはわかるんですけど、警察は見ただけだろと、僕らも責任をもってやっています」
(隊員)「曖昧な現認はしていない」(男性)「ちょうど変わったはない?」(隊員)「ちょうど変わったはないです。(変わって)2秒くらいで停止線超えていたので」

しばらくすると男性から驚きの言葉が…

(男性)「ゴールド(※免許)だから今回見逃してくれんの?」(隊員)「それは絶対やっちゃいけん」

説明はおよそ40分続いた…

(隊員)「免許証借りていいです。」

男性には違反点数2点・反則金9000円が課せられた。

(隊員)「運転手さんだけを取り締まっていたわけではないので、そこは理解していただいて」

【瀧口 巡査長】
「違反を取り締まることが目的ではなくて、最終目的は交通事故を減らすことが目的なので、違反者の方が中々納得してくれない場合は根気強く説明して、違反者の方に最終的に交通事故に対して関心を持ってもらうことが自分たちの仕事かなと思います」


 

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