【HTV】
2022.12.07
あったらいいな、というサービスに成長するでしょうか。福山市は、「無印良品」を展開する企業や地元のタクシー会社と連携し、子育て世代向けの実証事業を始めた。
★商品配送「商品はこちらへお願いします」「置いておきます」
荷物を受け取ったのは、福山市の新市保育所だ。中身は、レトルトカレーや化粧水など生活雑貨ブランド「無印良品」の商品だ。これは、福山市が始めた実証事業。働く子育て世代の買い物の手間を省き暮らしを支援しようと「無印良品」を展開する「良品計画」や、福山のタクシー会社とタッグを組んだ。
★福山市保育指導課村上洋子課長「保護者の声を聞く中で保育所にも子どもを迎えに来てから買い物等が大変だという声が届いていたので、そういった悩みにも応じていけるのではないかと」
まず保護者は「無印良品」の商品を注文。注文した商品は、タクシー会社の車が「無印良品」の店舗で受け取り、保護者が利用する保育所へ配送する。保護者は子どものお迎えと同時に、商品を受け取ることができる仕組みだ。ラインナップは食品や日用品を中心におよそ200種類。「LINE」を通じて注文し、クレジットカードで決済。お財布はいらない。
★無印良品ゆめタウン福山内山瑞菜店長「主に化粧水や掃除用品といった日用品だったり、食料品はレトルトやお菓子などを取りそろえている」「生活に役立つアイテムを想定して選んだ」
実証事業は大型商業施設から距離のある地域を中心に、市内8か所の保育所で実施。子育て家庭の負担にならないよう、配送料は福山市が負担する。初日のこの日、新市保育所でもさっそく3歳と1歳の子どもの保護者が利用した。
★利用した保護者は「すぐに手に入るものではないのですごく嬉しい」「(無印良品で)子ども服もよく買っていたので、子ども服の(注文)ページが増えると嬉しいなと思う」
実証事業の費用は送料を中心におよそ60万円。来年1月末まで行う。
★福山市保育指導課村上洋子課長「きょうはいい笑顔で受け取りをしていた」「皆さんに幅広く利用してもらう方法は(事業の)途中でも考えていく」
市は、利用した保護者へのアンケート結果などをもとに、今後も実施するか検討するとしている。