16日、広島県の湯崎知事は、県内の新型コロナの感染状況について、「感染者の増加ペースがこのまま続くと、病床が満床になる恐れがある」とし、県独自の「医療非常事態警報」を出しました。

広島県 湯崎英彦 知事

「このままの増加スピードが継続すると、年明けには緊急フェーズIIの確保病床が満床になる恐れがあることから、広島県独自の医療非常事態警報を発出する」

湯崎知事は、県内の感染状況について「直近1週間で感染者が急増している」と指摘しました。

そして、入院患者の増加に備えるため、23日からより多くの病床を確保する「緊急フェーズII」へ引き上げる考えを示しました。

ただ、県のシミュレーションでは、このままのペースで感染者の増加が進むと年末には感染者数が第7波のピークを超え、年明けには病床が満床になるおそれがあると分析しています。

湯崎知事は、「医療を守って行動制限を可能な限り避けるために1人ひとりがしっかりと感染対策に取り組んでほしい」と呼びかけました。