【sirabee】
2022/12/31
2022年も終盤に入り、日々寒さが増しており、自宅でのエアコンの使用を余儀なくされている人も多いだろう。今回は、エアコンで効率よく部屋を温めることができる「とある設定」をダイキン工業に取材してみた。
■ある設定とは…
その「とある設定」とは、風向のことだ。冬場の室内には、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下に溜まる性質があるそうで、室内に温度ムラがあると、人が暮らす足元の方が天井側に比べて温度が低い状態になってしまう模様。
ダイキン工業・広報事務局によると、「温度ムラが大きい状態で足元を温めようとすると、エアコンの設定温度を上げることになります。一方で、温度ムラを抑えて天井側に溜まった熱が足元に降りてくるようにしてあげれば、必要以上に設定温度を上げることを避けられます」とのこと。
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■温度ムラの抑え方
その肝心な温度ムラの抑え方だが、「エアコンの風向を下に向け、熱が溜まりやすい天井付近に直接暖気を送り込まないようにすること」が重要だそう。
「エアコンから床に向かって出た暖かい空気は、自然と天井に向かって上がっていく」ため、風向を下向きに設定しておくことが結果的に「温度ムラの抑制」につながるようだ。
他にも、室内機の向かい側に空気清浄機などの風を吹き上げるような機械を置くと、室内の空気が撹拌されて、温度ムラを抑える効果が高まるという。
■3割の人が損してる?
なお、Sirabee編集部が「冬場のエアコンの風向き」に関して行なった調査によると、全体の32.7%が「上向き」、67.3%が「下向き」に風向きを設定していることが判明した。
この調査結果から見ると、全体の3割以上の人がエアコンの風向きの設定によって電気代を損している可能性があるようだ。
■より早く室内を温める方法
ちなみに、室内をより早く温める工夫としては、加湿器等で部屋内の湿度を上げることも重要だそう。湿度は「体感温度」に大きく影響するようで、湿度が20%変わると体感温度は4℃変わると言われているようだ。
加湿をすることで、エアコンの設定温度を必要以上に上げなくても「より暖かく」感じられるため、節電にもつながる模様。冬場の感染症対策にも加湿は有効なため、併せて活用することをオススメしたい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・北田力也)