【TSS】
2023.1.5
新型コロナウイルスの影響で運休していた広島空港の国際線がおよそ2年9カ月ぶりに再開しました。待ちわびた搭乗客と関係者の思いをツイセキしました。
【加藤アナ】
「広島空港の国際線ロビーです。このあたり、コロナ禍となって以降明かりすらついていない状況だったんですが、きょうはモニターが表示されスタッフの方が作業している姿も見えます。これから少しずつ活気を取り戻していくのでしょうか」
再開したのはチャイナエアラインの広島ー台北線。4日夜、初めての便となる機体が台北から到着し広島の空の玄関口がおよそ2年9カ月ぶりに世界とつながりました。
「運航再開です。どうぞ」※くす玉が割れる
5日朝、折り返し便の出発を前に湯崎英彦知事らが出席し記念の式典が開かれました。
【湯崎英彦知事】
「コロナの対応もようやく1つの区切りを迎えようとしているのかなと思っていて、私としても感無量に感じている」
政府の水際対策の緩和を受けて決まった今回の再開。5日朝の便には日本人客を中心に53人が乗り込みました。
【広島市から20代】
「コロナで溜まっていた分もあるので、その分楽しみ」
【福山市から80代夫婦2人で】
「3年ぶりにここから飛行機が飛ぶから、その便で行かせてもらおうかなと思った。長く出ていないから」
Qずっと待っていらっしゃった?
「はい」
広島空港では感染リスクを抑えるためトイレを非接触式にリニューアルするなど、対応を進めてきました。
【野川アナ】
「おお…手で上げなくても蓋があがるようになっていますね。そして今までレバーを押して流していたのが、こちらに手をかざすと…非接触で流すことができるようになりました」
運休していた全7路線のうち台北線は最も多い旅客数を誇り、コロナ前は平均搭乗率が80%を超えていました。
【加藤アナ】
「2年9カ月ぶりに広島空港を間もなく出発する国際便。久しぶりの海外への便、多くの期待を乗せて間もなく飛び立ちます」
午前9時半すぎ、機体はゆっくりと飛び立ちました。
台湾側も、直通便の再開で観光と経済両面のV字回復に期待を寄せています。
【台湾観光協会大阪事務所・コウ イリョウ所長】
「(台湾の人たちは)コロナ後も広島や中国地方も(大都会以外の)もっともっと日本の新しい地域に行きたいと思う」
【チャイナエアライン広島支店・コウ ショウヒュウ支店長】
「新型コロナがだいぶ緩和されてきたので、このタイミングでの復便はいいタイミングだったと思う」
当面は週4往復の予定で、チャイナエアラインによると、旧正月の春節にあたる今月中旬から下旬にかけては満席の便もあるということです。
<スタジオ>
ここからは取材にあたった加藤キャスターとお伝えします。
中国本土との行き来は水際対策が強化されているのですが、台湾は対策の水準が維持されています。
台湾に入国する場合、7日間、自主的に健康管理をする期間が設定されますが、隔離措置やPCR検査の必要はありません。一方、帰国する場合も3回以上のワクチン接種済の証明書があれば検査は不要です。
今年はG7広島サミットなど世界から広島に注目が集まる節目でもあります。他の路線の再開のめどは立っていませんが、台北線の再開、路線回復の追い風となりそうです。