【中国新聞】
2023/02/20
広島県福山市は20日、2022年に迎えた福山城築城400年の記念事業の総括結果を発表した。17年度から始まった関連行事は180件で計約75万5千人が参加し、経済波及効果は計98億1300万円と推計した。
市の委託を受けたひろぎんエリアデザイン(広島市中区)が、17年度から23年1月末までに開催されたシンポジウムやコンサートなどの行事の効果を調べた。通年イベント「福山城400年博」があった22年1月から23年1月末までの約1年間だけで75事業を展開し、計約50万人が参加したという。
市や実行委が支出した事業費は、天守の大規模改修費やイベント費など計33億2千万円。市内の業者への発注や従業員の賃金などで36億7200万円の効果があり、観光客による宿泊や食事、土産代などの消費額は61億4100万円と推計した。枝広直幹市長は「33億円のコストに対し約3倍の経済波及効果を達成した。今後も城の周辺でにぎわいを生むようにしたい」と述べた。
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