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備後地域における近世最初の地誌 備陽六郡志/2023年3月1日更新

2022年8月、築城400年を迎えた福山城天守の北面は鉄板張りが復元され、整備が完了しました。鉄板張りを再現するにあたり、歴史的根拠を求めた史料に「備陽六郡志」があります。この書には「天守北之方外土台際より五重の軒下まで、鉄にて包」と書かれており、天守の北側は石垣の上から4層までの壁面が鉄で覆われていたことが明確に記されています。

「備陽六郡志」は福山藩士宮原直倁(1702~1776年)により、江戸時代中期に福山地方で編さんされた地誌です。水野家浪人の上月加兵衛から譲り受けた水野家時代の史料に加え、直倁自ら各地に赴き聴取した記述が記載されてます。30代後半から没する年まで長きにわたって独力で編さんを続け、全編48巻(現存44巻)からなる大著を完成させました。福山藩領の村々の租税の収納や石高をはじめ、古文書、金石文、石碑、伝承、寺社の来歴など、備後南部6郡の歴史、地理、文化が網羅されています。

後世に編さんされた備後地域の地誌「西備名區」や「福山志料」では、備陽六郡志に直倁が記した記録や分類した項目が利用されており、備陽六郡志の影響を多大に受けていることが分かります。

直倁自筆の稿本は宮原家に代々引き継がれた後、一般財団法人義倉に寄贈されました。2000(平成12)年に市の重要文化財に指定され、今も郷土史研究には欠かせない文献となっています。

なお直倁の墓は寺町の一心寺にあり、彼の功績を讃える顕彰碑が建立されています。

宮原直倁墓所​<宮原直倁墓所>

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