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【lifehacker】余命宣告されたジョブズが、伝えたかったこと。有名なスピーチから学ぶ、毎日自問すべき3つの質問/2023.03.07

【lifehacker】

2023.03.07

その早すぎる死を迎える6年前、スティーブ・ジョブズは、衝撃的なまでに真実をえぐり、私たちの心に突き刺さる、以下のような言葉を残しました。

人に与えられた時間には限りがある。

だから、誰かの人生を生きて、時間を無駄にしてはいけない。

Appleの共同創業者だったジョブズがこの言葉を発したのは、2005年のこと。スタンフォード大学の卒業式で、もうすぐ社会に旅立とうとする学生たちに向けられた言葉でした。

実は、この式典に出席する少し前に、ジョブズはすい臓癌の診断を受け、余命は3~6カ月ほどと宣告されていました

自身の命に限りがあるという事実に直面したことで、この時のジョブズの心には、できる限り最高の人生を生きることの大切さが深く刻まれていました。

そしてそれこそが、スタンフォード大学の学生たちと、この式典を見守った世界中の人々に対して、ジョブズが伝えたかったメッセージだったのです。

ジョブズのメッセージから学ぶ、「自身に問いかけるべき3つの質問」

ジョブズのメッセージは、「私たち自身の人生において、本当に大事なものは何か」を考えるうえで、多くの材料を提供してくれました。

そして私は、今に至るまで、この卒業式のスピーチ映像を見るたびに、鏡を見つめ、ジョブズの言葉に触発された非常に強力な質問を、自らに問いかけようという気持ちになります。

以下に示す3つの質問はきっと、読者のみなさんも、自身に問いかけてみたくなるものでしょう。

その1:私は自分が望む人生を生き、自分がやりたい仕事をしているだろうか?

迫り来る死の影に直面したことで、ジョブズの心はさらなる力を得ました。

毎日を、自分の人生にとって最後の日のように生きるようになったのです。ジョブズはこの時、本当にそうなってもおかしくない状況でした。

あなたや私が、この地球上で過ごせる時間が限られているという自覚は、必ずしも気分を滅入らせるものではありません。むしろ逆に、この限りある時間を、できる限り意味のある形で使いたい、生きたいという力を与えてくれるものです。

ジョブズは、自身の死に向き合ったことについて、「人生で大きな決断をするうえで、私が手にしたなかでも、もっとも重要なツールだった」と述べています。

恐怖心、怠慢、そしてプライドなど、私たちの心に浮かぶほぼあらゆることが、「死に直面すると剥がれ落ち、真の意味で大切なものだけが残る」とジョブズは語っています。

その2:今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることをやりたいと思うだろうか?

ジョブズは、癌で余命いくばくもないと診断されて以来、毎日、文字通り鏡の前に立って、この質問を自分に問いかけていたと言います。

ジョブズはこう述べます。「この問いに対する答えが『ノー』である日があまりに長く続くと、これは何かを変えなければならないというサインだとわかった」

私の場合、人生とキャリアにおける今のこの段階で、これと同じ質問を毎日自分に問いかけたとしたら、その答えはきっぱりとした「イエス!」でしょう。そう言えるのは、私が情熱を傾けてやるべきことをやっており、自分の目的意識にかなう生き方をしているからです。

読者のみなさんにも、私と同じように、自分に問いかけてみることを強くおすすめします。勇気を出して自分自身に向き合い、毎日、1日のはじまりにこの質問を問いかけてみてください。

自分の気持ちを確認するなかで、心に湧き上がってくる感情に注意を払いましょう。

自分に正直になると、望んだ人生を送っていないことを認めるのが怖くなるかもしれません。けれども、方向を転換し、何か新しいことをはじめるにはこの方法しかありません。その「新しいこと」が、ひょっとするとあなたの天職かもしれないのです。

その3:私は、自分が心から愛することをやっているか?

冒頭に引用した発言でジョブズが述べていたように、「誰かの人生を生きること」は、自分の人生を無駄にすることにつながります。

それよりも、自分が担うべき役割を見つけるべきだと、彼は力説します。

自分が心から愛せることを見つけなければいけません(中略)。仕事は、人生で多くの部分を占めることになりますし、真の意味で満ち足りた状態に至るには、「これは最高の仕事だ」と思えることをするしかありません。

そして、最高の仕事をする唯一の方法は、自分が心から愛することをすることです。

自分が心から愛することをしていれば、目的意識が生まれ、朝起きる時のやる気の糧となります。ウォーレン・バフェット氏の言葉を借りるなら、「タップダンスしながら仕事に向かう」気持ちになれるのです。

ハーバード・ビジネス・レビューに掲載されたある研究も、仕事に没頭して幸せでいるためには、自分の仕事に意義があり、自分の貢献が重要な成果を上げるのに役立っている、と実感できることが必要だと結論づけています。

自分の仕事に目的意識を見出し、自分のしていることを心から愛することができれば、その人の幸福度が上がるだけでなく、生産性も向上します。

この記事をしめくくるにあたって、希望が持てる話をしましょう。

「自分が愛することが何かわからない」という場合は、それを見つける最初のステップとして、まずは「自分がやるべきこと」を見つけるよう、おすすめします。

ただ、私の言葉を鵜呑みにしてはいけません。スティーブ・ジョブズも、そう望んでいることでしょう。

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