掲載日:2023年3月31日
令和5年度の福山市当初予算が、発表されました。
議会に対しても、同日に説明会が開催されました。
重点政策の予算額 約284億円と積極的な編成になっています。
社会保障関係、財政の持続性や健全性等についても、内容が示されています。
より良き市政と市民生活の向上に繋がるよう取り組んでいきます。
岡崎まさずみ
重点政策の予算額 約284億円
安心と希望のための
「福山みらい創造ビジョン」を2021年に策定し、市民が安心して暮らせ、未来に希望がもてる新たな都市づくりに取り組んできました。新年度は「安心と成長を支える都市基盤づくり」の総仕上げの年です。未来への新しい一歩を踏み出す新年度の重点政策をお伝えします。
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問い合わせ
企画政策課084-928-1292
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ID
290010
安心と成長を支える都市基盤づくり
都市基盤整備を確実にやり遂げ、都市魅力を創造していきます。物価高騰など変化する社会情勢へ的確に対応していきます。
予算額
約216億円
1都市魅力の創造予算額 約197億円
福山駅周辺のにぎわい再生
施工者より提供
三之丸町地区優良建築物等整備事業の完了
駅西側エリアの自転車駐車場整備完了
(三之丸駐車場に自転車駐車スペースを増設)
浸水被害軽減に向けた雨水排水機能の強化(東桜町地区)
戦略的な観光振興
インバウンド誘致に向けた取り組み大阪・関西万博を見据えた大阪観光局と連携したプロモーションの実施
サイクリングロードの整備しおまち海道の整備
(大門サブルート、松永・動物園サブルート)
※インバウンド/外国人が日本を訪れる旅行のこと
産業の活性化
中小企業の創業・経営支援「Fuku-Biz」による売り上げ向上・創業に向けた支援
備中備後ジャパンデニムプロジェクトのさらなる展開市場調査・事業分析の実施、ロードマップの作成
農林水産業の振興農業法人の誘致・参入企業の営農開始に向けた伴走支援農地集約化を承諾した農地所有者への協力金の交付
福山北産業団地第2期事業の完了
福山港の整備促進
福山道路など幹線道路網の整備促進
文化芸術活動の推進
「未来へつなぐ子どもたちへのコンサート」に市内の小学5年生全員を招待
「10歳の君へ ようこそ美術館プロジェクト」でふくやま美術館に市立小学校の4年生全員を招待
鞆のまちづくりの推進
鞆地区無電柱化整備方針の作成
鞆地区の道路の美装化
鞆地区東西交通・交流拠点の整備
鞆町の山側トンネル整備の完了
スポーツによるにぎわいづくり
サッカーを活用した地域振興
竹ケ端運動公園庭球場・緑町公園屋内水泳場の整備
防災・減災の推進
おおむね5年間の抜本的な浸水対策の完了
市立小中学校の耐震化の完了
ため池の耐震化・廃止
災害に強い森づくりの推進
土砂災害の発生する恐れが高い森林の樹木伐採と樹木伐採前後の効果検証
全市一斉防災訓練の実施
教育環境の充実
休日の部活動の地域移行モデル校での実施
市立小中学校の図書館整備の完了
(仮称)福山市立大学複合施設の完成
加茂小学校・中学校の開校
都市基盤整備の総仕上げ2023年度に完了する主な事業
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産業基盤の構築
●福山北産業団地 第2期事業 完了
●幹線道路網の整備
福山道路(瀬戸町~赤坂町3.3km)※工事中 -
おおむね5年間の抜本的な浸水対策 完了
河川改修・排水機整備・内水排除対策 など
2020年度 雨水貯留施設
(東深津町)2021年度 雨水貯留施設
(松永中学校
グラウンド地下) -
福山駅周辺の再生に向けた整備
●三之丸町地区優良 建築物等整備事業 完了
施行者より提供
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福山市学校規模・学校配置の適正化計画(第1要件)による整備 完了
19校閉校➡9校開校
遺芳丘小学校、駅家北小学校、想青学園、常石ともに学園、新市中央中学校、広瀬学園小学校・中学校(~2022年度)
加茂小学校・中学校 開校
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教育インフラの整備
●市立小中学校の図書館整備 全校完了
●市立小中学校の耐震化 全校完了
●(仮称)福山市⽴⼤学複合施設 完成
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沼隈半島に新たな周遊ルートが形成
●鞆町の山側トンネル整備 完了
2変化する社会情勢への対応予算額 約19億円
ウィズコロナにおける社会経済活動への支援
生活者への支援中途採用者向け合同企業説明会の開催在宅の高齢者や障がい者に対する配食サービスと見守り活動の充実
事業者への支援販売促進に向けたロゴデザインなどの制作経費への補助ものづくり大学での先端技術活用講座の実施
原油価格・物価高騰対策
生活者への支援給食材料の価格高騰に伴う保護者負担の軽減再エネ設備などの導入費用への補助
事業者への支援再エネ・省エネ設備などの導入費用への補助採用活動PR動画などの制作経費への補助
未来への歩み ~人口減少対策の強化~
人に優しいまちづくりの視点をもち、誰もが安心して快適に暮らせるまち、そして多様な人材が活躍し活力と希望があふれるまちの実現に向けた未来への歩みを力強く進めていきます。
予算額
約68億円
1安心・快適な暮らしの実現予算額 約55億円
福山ネウボラの進化
5つの強化ポイント
出産・子育てにかかる費用の軽減低所得の妊婦に対する初回産科受診料の補助子どもの医療費助成にかかる所得制限の撤廃
保育サービスの充実と医療提供体制の確保私立保育施設の保育支援者雇用経費への補助保育士等復職支援コーディネーターの配置放課後児童クラブの開設時間延⻑の先⾏実施(5クラブ)病児・病後児訪問保育の実証事業の実施こども発達支援センターのオンライン診療の開始スマート保育を全市立保育施設へ導入
子どもと楽しめる場所などの創出「えほんの国・キッズコム」の利用者へ駐車場利用料の助成インクルーシブ遊具の整備
仕事と子育ての両立支援「子育てパパ活躍ウィーク」の内容の充実
気軽に相談できる環境づくり福山ネウボラ相談窓口
「あのね」の専門性の強化
※ネウボラ/フィンランド語で「アドバイスの場」を意味する総合的な子育て支援制度のこと※インクルーシブ遊具/障がいの有無にかかわらず全ての子どもが楽しめる遊具のこと
情報発信の強化
子育て環境の魅力を発信
安心して暮らせるまちづくり
サポート体制とサービスの充実
重層的支援体制の整備複雑化・複合化する生活課題の解決に向け、関係機関による新たな会議体の設置や自宅訪問などによる伴走支援の実施
相談体制の充実外国人市⺠への生活相談の実施、「やさしい日本語」や翻訳アプリの活用促進性的マイノリティのための相談の実施
単身高齢者などのごみ出し支援モデル事業の実施
発達障がい児の保護者会など集団へのペアレントメンターの派遣
ふくやま多言語サポーターの育成・スキルアップ
※ペアレントメンター/発達障がいのある子どもを育てた経験を生かし、保護者の話を共感的に聞く人のこと
公共施設の整備
・インクルーシブ遊具の整備(春日池公園)・ユニバーサルシートの設置(しんいち市⺠交流センター)
※インクルーシブ遊具/障がいの有無にかかわらず全ての子どもが楽しめる遊具のこと※ユニバーサルシート/おむつ交換のために設置するベビーシートとは異なり、おとなも横になれる大型のシートのこと
安心・安全な道路環境の整備
路面標示の3カ年集中対策AIを活用した主要な幹線市道の現状把握警察などの関係機関と連携した対策の実施
フレイル予防の推進
フレイルチェック会などの実施
地域福祉の充実
支援が必要な人へのサポート生活困窮・生活保護世帯の就労支援ひきこもり相談窓口における支援、家族交流会の実施認知症の人とその家族への一体的支援の充実
医療提供体制の強化
市民病院の機能強化周産期医療の充実などに向け、新本館工事に着手
医療人材の確保経済的に困窮する看護学生に支援金を支給初期臨床研修医・専攻医に対する研修への支援医療版ワーケーションによる小児科医の確保
※ワーケーション/ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた言葉
脱炭素社会の実現に向けて
カーボンニュートラルの推進家庭・事業者向けの再エネ・省エネ設備などの導入費用への補助カーボンニュートラルポートの形成促進グリーンなものづくり企業の発信の強化公園外灯のLED化
次期ごみ処理施設の整備プラント工事、外構工事の実施
公園外灯のLED化イメージ
次期ごみ処理施設完成イメージ図
※カーボンニュートラル/温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること
デジタル化の推進
行政のデジタル化の加速
サービスの利便性向上
公共施設のスマート化文化施設のチケットオンライン購入システムの導入オンライン施設予約やスマートロックの導入施設の拡大
デジタルデバイドの解消デジタルサービスの利用講習会の実施高齢者へのスマートフォンの購入費用の補助
行政サービスの充実放課後児童クラブにおけるWi-Fi環境の整備書かない窓口システムの対象手続きの拡大キャッシュレス決済導入施設の拡大AIチャットボットの対象分野の拡大スマート保育を全市立保育施設へ導入
※デジタルデバイド/インターネットやパソコンなどを使える人と使えない人との間に生じる格差のこと※AIチャットボット/スマホやパソコンから質問を入力すると、自動で回答する仕組みのこと
業務の高度化・効率化
デジタル技術の活用動物の個体・医療情報などのデータベース化(市立動物園)AIを活用した水道管路の劣化予測診断の実施ドローンを用いた交通動向調査の実施
行政事務の効率化プロジェクト管理ツールの全庁導入デジタル技術を活用した包括施設管理公文書の電子データ化庁内ICT環境の充実
(ネットワーク統合端末の整備など)
※ICT/情報通信技術を活用したコミュニケーションをさす言葉
産業のデジタル化
企業・事業者への支援 デジタル化に取り組む企業による見学会の実施デジタル技術を活用した有害鳥獣対策の強化
人材の育成ものづくり大学での先端技術活用講座の実施デジタル人材と企業との交流を促進する「ふくやまビジネスキャンプ」の開催デジタル技術などに触れる「びんごキッズラボ」の開催
産業のデジタル化
自動運転移動サービス(レベル4)導入に向けた走行路線の選定などの調査の実施
地域への支援こども発達支援センターのオンライン診療の開始地域課題の解決に向け、新たに提案型の実証実験の募集を開始
人材の育成スマートフォンアプリを活用した地域交流セミナーの実施地域のデジタル化を推進するリーダー育成講座の開催
自動運転の事例
実証実験まるごとサポート事業の事例
河川等状況監視システム
2活力と希望予算額 約13億円
世界バラ会議福山大会に向けて
機運醸成
市民・企業提案型事業の募集開始
多様な主体と連携した大会PR
(G7広島サミット、大阪・関西万博など)
大会準備の本格化
世界バラ会連合による現地視察・協議
Rose Expo主要コンテンツの決定
ボランティアの募集開始、おもてなし研修の実施
都市環境整備3カ年集中対策
植栽デザイン計画に基づく公園などの整備ばら公園、緑町公園などの植栽工事の開始スクールローズガーデンプロジェクトの開始
MICE環境の整備市内飲食店のメニューの多言語化多言語対応のデジタル観光マップの充実
※MICE/「会議・研修」「報奨旅行」「国際会議・学会」「展示会・イベント」の総称
G7広島サミットを契機とした都市魅力の発信
ばらやデニム製品、ワインなどの産品の魅力発信
福山城を舞台とした能や琴などの文化ツアーの提案
地域の活力再生とウォーカブルなまちなか
福山駅前広場の各機能の配置計画案(素案)のイラスト
地域の活力再生
(仮称)地域未来ビジョンの策定地域協議会の開催、実証事業の実施
市遊休施設を有効活用する民間提案制度の導入
Park‐PFIのさらなる拡大次なる事業化に向けたサウンディングの実施、エリアビジョンの策定
祭りなどの観光コンテンツ化に向けた支援
ワーケーションふくやまの推進首都圏フェアの開催
※Park-PFI/都市公園において収益施設の設置または管理を行う民間事業者を公募により選定する制度のこと※サウンディング/事業の発案・事業化の段階で、民間事業者の意見や提案の把握等を行うこと
持続可能なコミュニティづくり
(仮称)まちづくり支援拠点施設の整備事業者選定と設計に着⼿旧福山市体育館の解体
まちづくりサポートセンターによる地域活動の支援
ウォーカブルなまちなか
福山駅前広場整備基本計画の策定に着手
伏見町などの公共空間利活用の実証実験への支援
福山城「NEXT400」(多彩な事業の通年実施による魅力発信)福山城キャッスルステイ(城泊)の実施ナイトキャッスルの実施福山城名誉城代による福山城のPR
※ウォーカブル/居心地が良く歩きたくなる状態のこと
(仮称)子ども未来館プロジェクトの推進
Ⓒ2022 TEPIA 先端技術館
基本計画の策定
民間活力導入可能性調査の実施
人材の活躍促進
企業の人材確保外国人留学生、高校生などを対象とした企業説明会の開催社会人へ向けインターンシップの実施
兼業・副業人材の活用備後圏域内の企業とのマッチング人材活用シンポジウム・交流会の実施
働きやすい職場環境づくり女性が働きやすい職場環境の整備にかかる経費への補助男性の育児休業などの取得促進にかかる経費への補助
移住支援金の充実転職なき移住者を対象に追加
連携中枢都市圏構想の推進
2025年度の第3期びんご圏域ビジョンスタートに向け、圏域の主要事業を再構築するとともに、推進体制を強化していきます。
経済
新たなプレイヤーの参加促進兼業・副業人材の活用促進ビジネスコンテストやセミナーの実施
産業のデジタル化の推進デジタル化に取り組む企業による見学会の実施「びんごデジタルラボ」「びんごICT相談所」による企業のデジタル化支援デジタル技術などに触れる「びんごキッズラボ」の開催
びんごAI講座経営層のAIの理解を深めるセミナーの開催企業の現場にAIを導入するための実務者向け講座の開催
備中備後ジャパンデニムプロジェクトのさらなる展開市場調査・事業分析の実施、ロードマップの作成
観光周遊の促進高梁川流域圏域と連携した周遊促進
サイクリングロードの構築サイクリストが安全で快適に走行できる環境整備
都市機能
医療人材の確保医療版ワーケーションによる小児科医の確保
こども発達支援センターの機能強化オンライン診療の開始
住民サービス
アナログ規制の点検・見直しアナログ規制の総点検と見直し
行政サービスのデジタル化AIチャットボット、電子申請などの導入拡大
(仮称)子ども未来館プロジェクトの推進民間活力導入可能性調査の実施
掲載日:2022年2月15日更新
安心な暮らしと希望が実現する都市へ
福山みらい創造ビジョン
2022年度(令和4年度)重点政策
安心と希望のための挑戦予算PDF
はじめに
本市では、「5つの挑戦」を更に展開させていくため、昨年3月に「福山みらい創造ビジョン」を策定し、安心して暮らせ、未来に希望が持てる新たな都市づくりをスタートさせました。
2年目となる新年度では、ビジョンに掲げる「新型コロナウイルス感染症対策の強化」、「都市魅力の創造」、「人口減少対策の強化」の3つの柱と、これらを支える基盤となる「デジタル化の推進」に引き続き注力し、「5つの挑戦」により、感じられ始めた変化を確かな成果につなげていきます。
このコロナ禍を、市民の皆様と共に乗り越え、引き続き「スピード感・情報発信・連携」を市政運営の基本に据え、「安心と希望の都市」の実現に向けて、全力を尽くしてまいります。
2022年(令和4年)2月
福山市長 枝広 直幹
【福山みらい創造ビジョン】