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【幻冬舎】「昭和の上司」が「令和の新入社員」に絶対言ってはいけないひと言【人材のプロが警告】/2023.4.6

【幻冬舎】

2023.4.6

4月に入り、入社式と研修を終えた新入社員はいよいよ現場に配属されます。新人教育をするうえで、上司が頭を悩ませるのが「世代間ギャップ」。思い込みで効果のない声掛けを続けると、新入社員のやる気はそがれ、最悪の場合、離職に追い込んでしまうことも……。本記事では、新入社員に絶対に言ってはいけないひと言を、人材育成のプロである株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンの越智恵氏が解説します。

最近の新入社員は「やる気がない」?

4月を迎え、新入社員と思われるスーツを着た人達を多く見かける季節になりました。新型コロナウイルス蔓延以降、新入社員の採用を控えていた企業も、今年は採用に転じる傾向にあります。

入社時の研修を終えると、新入社員がいよいよ現場に配属されます。“新入社員”と聞いて、ひと昔前は、「学生感が抜けておらず、礼儀がなっていない」というイメージをする方が多かったかもしれません。

しかし、毎年新入社員研修に登壇する身からお伝えすると、最近の新入社員は「おとなしく、地味」という印象が強くなっていると感じます。「目立ちたくない」という気持ちがベースにあることから一見やる気がなさそうに見えますが、研修を通して彼らと対峙してみると決してやる気がないわけではなく、「活躍したい、貢献したい」という気持ちをしっかり持っているのです。

コロナ禍を経て、以前にも増して急速にコミュニケーションの在り方や価値観が変わってきています。そんななか、新しい価値観を持つ新入社員を受け入れ、離職を防止、早期戦力化するために、新入社員の育成で気を付けると効果的な、新入社員へ絶対避けるべき3つのコミュニケーションをお伝えします。

新入社員への3つの「NGワード」

1.「僕らの時代は…」は“絶対禁句”

以前は、“右向け右”の文化で育ってきた人が多いと思いますが、近年の新入社員は個人を尊重される環境で育ってきました。この違いを理解せず、「僕らの時代は……」と頭から価値観を押しつけられてしまうと、自発的な発言や行動を妨げることになります。

また、「新入社員だから、知らないでしょ?」といった態度も新入社員の落胆感を煽るため、やめたほうがいいでしょう。

心理的安全性が脅かされることで、それ以降のコミュニケーションに支障が生じてしまいます。上司にとっては“なにげない一言”であっても、新入社員にとっては“価値観を否定された”と捉えられる場合もあり、実際にこのような言動が原因で離職に繋がるケースもあります。

些細なことでミスコミュニケーションを起こさないためにも、「会社の理念や文化」と、「個々が持つ価値観」は区別して考えることが重要です。育った環境やこれまでの経験をもとに作られている価値観というのは、それぞれ違うのが当たり前です。価値観自体を変えることは難しいため、それ自体を変えようとするのは避けましょう。

一方で、会社が大切にしていることや守ってほしいことを曲げる必要はありません。会社が大切にしている理念や文化はなぜ生まれたのか、背景を含めて丁寧に説明することで、理解を得ることができるでしょう。

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株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパン 人材開発部/コンサルタントマネージャー

携帯電話販売店のエリアマネージャーとして20店舗以上のマネジメントに従事。さらに現場での経験を認められ、人事責任者として、採用・教育・評価等の業務に携わる。教育現場では販売トレーニングやクレーム対応研修、OJTリーダー育成などの開発と実施を担当。ほかに、若年者向け合宿型研修インストラクター、人材紹介・人材派遣のエージェント等も経験。サービス業現場と人事・教育担当者目線の研修を得意とする。


 

 

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