【itmedia】
2023年04月18日
宅配大手のヤマト運輸は、宅配サービス「宅急便」について一部地域で配送体制を変更すると発表した。従来「翌日配送」としていたものを、6月1日以降「翌々日配送」と1日遅らせる。無理のない配送体制で、時間内に荷物を届けられるようにするという。
ヤマト運輸は「宅急便」の一部配送体制を変更し従来「翌日配送」としていたものを、6月1日以降「翌々日配送」と1日遅らせる(同社公式Webサイトより)
変更するのは(1)首都圏や新潟・山梨と中国・四国地方の間、(2)岩手と近畿地方の間、(3)富山・静岡と福岡の間――の3つの対象区間。従来は翌日に荷物が届いたが、6月1日以降は翌々日に届けられる。
同社によると、大雨や老朽化に伴う工事で、高速道が速度規制を敷き時間内に届けられないケースが散発していたという。担当者は「無理のない配送体制で、お客さまとの配送時間を守ることを優先した」とし、「結果的にはドライバーの負担も軽減され、労働環境の改善につながるのではないか」と話した。
物流業界では、トラックドライバーの長時間労働防止に向けた時間外労働の上限規制に伴い、ドライバー不足や輸送量の減少が懸念される「2024年問題」が喫緊の課題となっている。
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