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多様性を認め合う社会の実現に向けて/2023年5月1日更新

2023年5月1日更新
一人ひとりが大切にされ つながり合うまちづくり

多様性を認め合う社会の実現に向けて

「ふつう」とは何でしょうか

私たちは,日常会話の中で「ふつう」という言葉をよく使います。「ふつう」とはいったい何を基準にしているのでしょうか? 今までに,自分自身が学んできたもの,身につけてしまっているものについて,よく「ふつう」という表現で感覚を表します。
表面的には見えてこない多様な感覚について知り,私にとってあたり前と思っている感覚が,決めつけや偏見などにつながることはないでしょうか。

多様性が尊重される社会

日本では多様性について「ダイバーシティ」と表現しますが,本来は「多様性の受容」を意味します。人にはさまざまな違いがあり,身体の特徴,性別,年齢,生まれたところ,国籍,民族など,違いを数えたらきりがありません。人は,多様な面を持っており,いくつもの違う立場を持ちながら,多くの人や社会と関わりながら暮らしています。誰一人として同じ人はおらず,人は「かけがえのない存在」といわれる所以(ゆえん)でもあります。
しかし,この違いによって,お互いが理解しあえなかったり,意見がぶつかりあったりすることがよくあります。そして,「この地域ではこれが当たり前」とか「同じ職場なのだから同じことをするのが当然」といって同一性を重視すると,この違いによって,その人を否定し,差別することにつながります。これが,不当な理由によってなされると,重大な人権侵害につながっていきます。

日常生活の中にある偏見

皆さんの身の回りにも無意識のうちに,「ふつう」や「当たり前」と呼んでいる事がありませんか。

性別には男性と女性しかない

私たちが暮らしている社会には,「男性・女性」だけでは分けることができない多様な性が存在しています。さまざまな調査結果によると,日本では人口の約8~10%が性的マイノリティ(少数者)であるといわれており,決して少ないとはいえない数字です。一人ひとりが性的マイノリティについて正しく理解し,すべての人が「性」に関係なく自分らしく生きていくことができる社会をつくりましょう。

育児休暇は女性が取得するものだ

家庭や地域,職場などで,男女の役割を固定的にとらえる意識がまだ残っており,このことが暮らしのなかでさまざまな男女の格差を招く原因となっています。「男は仕事,女は家庭」などといった固定的な性別役割分担意識にとらわれたり,男性優遇のしきたりが残っていたりなど,家庭や職場,地域社会などで,男女の不平等感が依然として存在していないでしょうか。
一人ひとりがその能力を十分発揮して仕事に取り組むためには,男女が対等に認められ,人権が尊重される社会の実現が大切です。

虹は7色でできている

虹の色が何色かというのは,国や地域の文化によって変わります。色という概念の捉え方や言語の違いにより,アメリカ・イギリスでは6色,ドイツ・中国では5色,東南アジア諸国では4色と言われています。
言葉や生活習慣が違う外国人市民は,日本のルールや習慣などを知らずに,日常生活に不自由を感じることがあります。異なる国籍や文化的背景などを持つ人々が互いに多様性を認め合い,同じ地域社会の一員として,尊重し合いながら安心して暮らせる多文化共生社会の実現に向けて取り組みましょう。

一人ひとりの違いを認め合うために

「違いを認め合って共に生きる」ということが人権を尊重する上で,いかに大切であるかということは徐々に理解されつつあります。地域や職場などでそれを実現するためには,その違いを背景も含めて理解し,受け容れること,そして違いを尊重し,共に生きていこうとする姿勢を持つこと,さらには,排除せずに共に暮らすための方法やルールをつくっていくことが必要ではないでしょうか。これらを進めるためには,多様性を尊重する取組の積み重ねが大切です。

組織の名称が変わります

2023年4月から,本市では組織が再編され「人権・生涯学習課」から,一人ひとりの違いを認め合い多様性を推進する「多様性社会推進課」に名称が変わり,人権推進担当,男女共同参画担当,多文化共生・国際交流担当が配置されました。引き続き,人権文化が根付いた地域社会の実現に向けて取り組みます。​

このページに関するお問い合わせ先

多様性社会推進課
Tel:084-928-1006


 

 

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