【businessinsider】
Jun. 21, 2023
- マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、AIの能力を試す際によくやることがある。
- それは、ペルシャの詩人ルーミーの作品を翻訳させることだ。
- GPT-4をそれでテストすると「2つの言語の境界を越えて、詩の心を保ったものだった」という。
あなたがマイクロソフト(Microsoft)のCEOで、OpenAIの最も強力なAIモデル「GPT-4」の初期バージョンをテストしているとしたら、GPT-4に何を聞くだろうか。
サティア・ナデラ(Satya Nadella)CEOは詩人のジャラール・ウッディーン・ルーミー(Jalaluddin Rumi)の作品を翻訳させるようだ。ワイアード(Wired)のインタビューで彼はそう答えている。
「私がいつも使うようなクエリがある。機械翻訳はずいぶん前から使われており、これまでに多くの素晴らしいベンチマークを達成してきたが、詩の深い意味を捉える繊細さには至っていなかった。インドのハイデラバードで育った私は、ペルシャ語の詩、特にウルドゥー語に翻訳され、さらに英語にも翻訳されたルーミーの作品を読めるようになるのが夢だった。そしてGPT-4はそれを一発でやってのけたのだ。単なる機械翻訳ではなく、2つの言語の境界を越えて、詩の心を保ったものだった。それはとてもクールなことだ」
ナデラは何を言いたいのだろうか。
ルーミーは13世紀初頭に活躍したペルシャの詩人で、彼の作品は世界中で広く賞賛されており、BBCは彼を「アメリカで最も売れている詩人」と称している。ソーシャルメディアのユーザーから、コールドプレイのフロントマンのクリス・マーティン(Chris Martin)や、マドンナ(Madonna)、女優のティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)などの有名人に至るまで、彼の作品は広く愛されている。