【中国新聞】
広島県福山市鞆町の鞆港埋め立て・架橋計画の廃止に伴う山側トンネル「鞆未来トンネル」(約2・1キロ)の開通が2024年度以降にずれ込む見通しであることが19日、関係者への取材で分かった。県は本年度末の開通を目指して工事を進めてきたが、地山の岩盤が固く、関連する周辺道路の整備が難航。トンネル本体を含む全体の工事に大幅な遅れが出ている。
鞆町中心部の渋滞緩和に向けた事業が停滞し、トンネルを生かした観光振興の取り組みにも影響が出そうだ。開通時期は今後、トンネルの掘削工事を進めながら改めて見極める。