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【reuters】インド、UAE産原油を自国通貨ルピーで決済/2023.8.14

(K)2023.8.17

世界的にBRICSへの加盟が進んでいる中で、合わせてドル決済をやめて加盟国の間双方の自国通貨で貿易の決済を進めつつあります。
すなわち現在の基軸通貨と言われる「ドル」を使わないということです。
さらに「BRICS通貨」という金(ゴールド)などの現物資産の価値に裏付けされた新しい「兌換通貨」を創設するかもしれないということが囁かれています。

現在の欧米(日本含む)でインフレになっている要因として、ウクライナ紛争によって資源が高騰しているというのが通説ですが、その根幹には、こうした「ドルを介さない」新たな貿易が、ドル(不換紙幣)の価値を切り下げる(使わなくなったドルが米国へ戻る)ことで欧米(日本含む)の経済力弱体化を進行させ、結果的にドルの価値が低下しているということが考えられます。
もうひとつは中国などの、欧米とは対極にある国々が米国債を2022年以降から売りさばいている(中国はすでに2017年当時の保有額までおとしている)ことで、上記と同様の「ドルはもういらない」の結果からインフレ(ドル価値下落)に歯止めがかからない状況です。
現在、国際的経済取引の90%以上はドルですが、対極の通貨(兌換通貨)を世界の国々が使用し始めると、過去の歴史からもそれほどの時間もかからずに世界は変わる可能性があります。

近日中にもBRICS加盟国と加盟を検討しているとされる国々などからも、新たな「BRICS通貨(仮称)」に対する重要な「宣言」がなされるかもしれないといったことも囁かれています。
また、BRICSへの加盟検討国は、アフリカ大陸の国々とサウジアラビア含む20カ国以上とも考えられています。
このような世界的に影響力をもった資源大国が国債経済取引にドルを使わなくなると世界は二分することになるでしょう。
不換紙幣=言ってみればただの紙に特殊な印刷をし「権威をまとった通貨」。
兌換紙幣=1900年前半までは、「ゴールドなどの現物資産」の保有量を背景に「現物との交換価値を持った通貨」
日本は資源に乏しくエネルギー・食料・鉱物(レアメタル含む)・医薬品原材料などの欠かせない資源を他国に大きく依存している国ですので、このような国際情勢の変化は、物資の不足など市民の生活にも直結してくる可能性があります。(K)2023.8.17


【reuters】

2023.8.14

8月14日、インド政府は、アラブ首長国連邦(UAE)との2国間貿易の決済を自国通貨で始めたと明らかにした。写真はオイルタンク。ニューデリーで2010年3月撮影(2023年 ロイター/Danish Siddiqui)

[14日 ロイター] – インド政府は14日、アラブ首長国連邦(UAE)との2国間貿易の決済を自国通貨で始めたと明らかにした。インド石油公社(IOC)はUAE産原油100万バレルの決済をルピーで行った。

在UAEインド大使館が発表した声明によると、IOCは既にアブダビ国営石油会社(ADNOC)に支払った。

この取引の前には、UAEの金輸出業者からインドの業者が金25キロを約1億2840万ルピー(154万ドル)で購入している。

インドは今年7月、ドルではなくルピーで決済する合意をUAEと締結し、ドルとルピーの換金をやめ、コストを削減する取り組みを強化した。

また、インドのモディ首相はUAEを訪問した際、両国間での国境を越えた送金をより簡単にするために、即時決済システムを導入することで合意した。

2022─23年度のインドとUAEの2国間貿易額は845億ドル。 インドは世界の貿易が低迷する中、輸出拡大のため、他国とも自国通貨での貿易を望んでいる。


 

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