【car-moby】
2023年09月26日
取り締まりの多い交通違反は何?
交通違反はちょっとした油断から生まれ、その違反の繰り返しが大きな事故になるといわれています。
つまり、どんなに気をつけていても、事故に遭ったり違反をしてしまったりする可能性は誰にでもあるということです。
警察庁は毎年交通事故の発生状況や、交通違反の件数などの詳細を公表し、注意を促しています。
昨年最も多かった違反トップ3をご紹介します。
やはり「最高速度違反」(スピード違反)は多いが…
警察庁が公表している「令和4年中の道路交通法違反の取締り状況」によると、「最高速度違反」は、93万2,260件となっています。その中でも、「速度25未満」の違反は60万183件と全体の半数を超えています。
対して、時速50km以上の違反は、約1万2,000件ほどで、最高速度違反の全体数から見れば少ないといえます。つまり、大きく速度オーバーするというよりは、ほんの少しオーバーして検挙されるドライバーが多いということなのです。
この点について栃木県警の元警察官は「最高速度40km/hの道路を60km/hで走っても、定められた速度をオーバーしているという実感が少ないのが、違反として多くなっているひとつの原因だと思います。」と指摘します。
道幅に対して交通量が多い道路であったり、近隣に学校や商店街などがあったりする場合には、最高速度が20~40km/h程度に制限されていることがあります。
そうした道路で速度オーバーをすれば、歩行者や自転車の飛び出しなどに対応するのは難しくなります。速度が上がれば上がるほど、制動距離が長くなるので危険です。つまり、ブレーキをかけてもすぐには止まれなくなるのです。
ちなみに、一般道路では最高速度が30km/hオーバーとなると免許停止などの行政処分が、悪質な場合は司法処分が問われる可能性もあるので注意が必要です。
かつて最高速度違反で検挙され、免許停止になった知人は「道が空いていてつい速度を出しすぎてしまった」と話していたことがありました。道路の混雑に関係なく、標識や標示を確認し、速度を超えないように走行するように心がけてください。