【TSS】
2023.10.23
福山市鞆町で、名産の保命酒を入れた「とっくり」などを紹介する特別展が開かれています。
福山市鞆町にある鞆の浦歴史民俗資料館には全国の収集家が集めた「保命酒のとっくり」、およそ600点が展示されています。
保命酒は、江戸時代に福山で生まれた高麗人参などを漬け込んだ薬味酒で、岡山の備前焼や福山市の岩谷焼などに入れ幕府や宮中に献上したといわれています。
こちらは、徳利に植物のつるを通した「葛通し」。
持ち手を通す横の穴から中身がこぼれないように設計されています。
また、保命酒を大絶賛した朝鮮通信使の漢詩を描いたものや鞆の浦の風景が描かれたものもあります。
(福山市鞆の浦民族歴史史料館学芸員・檀上浩二さん)
「種類豊かな保命酒とっくりがあることに驚いて欲しいと思います。これができた背景を歴史資料もありますし、当時の町並みを見て実感してほしいと思います」
「大保命酒展」は12月3日まで開かれています。