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2023年11月7日
クルマを運転しているドライバーである以上「知らなかった」では済まされない交通ルール。ただ、日常的にクルマを運転しているドライバーであっても、忘れてしまっていたり、あいまいに記憶している交通ルールは意外とあるもの。知らないと恥ずかしい交通ルールをいくつかご紹介します。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:写真AC _ばなな3号
写真:Adobe Stock、写真AC
停止線では「フロントバンパーが線を超えないように」
停止線で停止するときは、タイヤが停止線を超えないように止まればいい、と考えている人もいるようですが、停止線では、クルマのフロントバンパーが越えない位置で停止しなければなりません。道路交通法第43条では、「車両等は、交通整理が行なわれていない交差点又はその手前の直近において、道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による停止線の直前(道路標識等による停止線が設けられていない場合にあっては、交差点の直前)で一時停止しなければならない」と定められており、「停止線の直前」ですので停止線を越えてはならず、タイヤを停止線に合わせて停止すると、フロント部分が停止線を超えることになるため、違反になります。
一時停止に関する警察の取り締まりでは、警察は一時停止をしたか否かの判断を重視しているようですので、停止線オーバーで検挙されることは稀のようですが、オーバーしすぎてしまうとそうした判断にならない可能性も考えられるため、やはり停止線を超えないように停止することを意識したいものです。一時停止に関してはまた、停止線で止まっても、左右の道路からくる人や車を見渡せないことが多いため、自動車教習所では、徐行してクルマのノーズを見せつつ、もう一度停止して2段階の安全確認が推奨されているそうです。
黄色信号は「停止位置を越えて進行してはならない」
青、赤、黄色それぞれの信号の意味も、正しく理解していない人が多いようです。青信号は「進め」ではなく「進むことができる」ですし、黄色は「注意して進め」ではなく「原則、停止位置を越えて進行してはならない」、そして赤は「止まれ」ではなく、「停止位置を越えて進行してはならない」です。
信号が青であっても、交差点では周囲の交通を確認したうえで進まなければなりませんし、信号が黄色になったら急ブレーキを踏まなければならないタイミングでない限り、止まらなければなりません。また赤信号になったからといって、すでに停止線を越えて交差点内に進入しているにもかかわらず止まってしまっては、周囲の交通に危険を及ぼします。