特別展「正宗十哲―名刀匠正宗とその弟子たち―」
正宗は、鎌倉時代末期に相模国鎌倉で活動した刀鍛冶で、「相州伝」と呼ばれる新たな作風を完成させたことで知られています。正宗の出現以後、相州伝は諸国に広がり、各地の刀工に大きな影響を及ぼすこととなります。なかでも、山城国の来国次と長谷部国重、美濃国の兼氏と金重、越中国の江義弘と則重、石見国の直綱、備前国の兼光と長義、筑前国の左文字の十人の作には、正宗からの影響を色濃く見て取れることから、彼らを「正宗十哲」と総称するようになりました。鎌倉から遠く離れた地にも、正宗の作風が影響を与え、さらに次の世代にも受け継がれていった点に、この偉大なる刀匠が打ち立てた相州伝の真価を認めることができるでしょう。
本展では、脈々と受け継がれた相州伝の系譜を、国宝7点、重要文化財11点を含む50点の作品からたどります。
展覧会名:特別展「正宗十哲―名刀匠正宗とその弟子たち―」
会期:2024年2月18日(日)~3月27日(水) 9:30~17:00
休館日:月曜日
観覧料:一般1,000円(800円) 高校生以下無料 ※( )内は前売りまたは有料20名以上の団体料金
重要文化財「刀 朱銘 義弘/本阿(花押)(名物 松井江)」佐野美術館蔵
このページに関するお問い合わせ先
電話084-932-2345