【forbesjapan】
2024.02.05
ブルームバーグのマーク・ガーマンが自身のニュースレターであるPower Onに書いたところによると、今年のソフトウェアアップデートはかなり期待できるという。「聞くところによると、この新OSはアップル史上最大級のiOSアップデートになると社内で言われているらしい。それを考えると、6月のデベロッパーカンファレンスが楽しみでならない」とガーマンはいう。
どのようにすばらしいものだのだろうか? と思うかもしれないが、第一にアップルはiPhoneに人工知能を組み込もうとしているらしい。
現在でもiPhoneには機械学習(アップルは好んでAIのことをこう表現する)が使用されているが、今年は生成AIがデビューするようだ。
かつてガーマンは、Siriが大きくアップデートされて言語をよりスマートに扱えるようになり、メッセージのオートコンプリートやApple Musicのプレイリストび自動生成などができるようになると述べていた。
生成AIは、Keynote、Pages、Numbersなどにも生成AIは搭載されるだろう。そしてXcodeにも採用され、より簡単にアプリ開発ができるようにもなるはずだ。
さらに「昨年アップルのソフトウェアエンジニアリング責任者であるクレイグ・フェデリギは、そのOS(コードネームはCrystal)は、あらゆる面で大胆な変更をもたらすだろうと社員に話した」とガーマンは書いている。
そこに何が含まれるかについて、詳細はわかっていないが、有望な兆候の1つではある。ここ数年の間、アップルは信頼性と性能(もちろんどちらも重要)に注力するだろうと報じられるばかりで、人々の注目を引くような新機能のニュースはなかった。
どうやら今年は、それが変わりそうだ。そして今年行われている、これまでのアップデートは期待に応えている。iOS 17.3のセカンドベータ版にはトラブルがありすぐに取り下げられたが、アップルはそれにペースを崩されることなく予定どおりに正式公開を行い、大きな変更があるiOS 17.4もスケジュールを守れそうだ。
例によってアップルは新OSをベールに隠し続けるだろうが、6月までの間、私たちはiOS 18に関してさまざまな情報を耳にすることになる。果たしてどんな新機能がやってくるのか、非常に楽しみだ。
翻訳=高橋信夫