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2024年2月8日
ことし生誕180年を迎えた中国の文人・呉昌碩(ご・しょうせき)の作品展が、ふくやま書道美術館で開かれています。
呉昌碩は中国・清時代末期から中華民国の初期にかけて活躍した文人です。東京や兵庫県の博物館など4つの文化施設とタイアップして、ふくやま書道美術館も節目の年に作品を展示しています。
こちらは呉昌碩が生涯を通じて学んだ「石鼓文(せっこぶん)」で書かれた掛け軸です。「石鼓文」は古代文字の一つで太鼓のような石に彫られた文字のことです。
ふくやま書道美術館・笠原綺華学芸員
「呉昌碩の石鼓文というものは、非常に独創的というか、創作的な要素も含まれるものだと思います」
こちらの篆刻…。真っ赤な色が鶏の血を連想させることから、この石材を「鶏血(けいけつ)」と呼びます。
笠原綺華学芸員
「非常に硬い印材なんですけれども呉昌碩はその石の硬さに負けないくらい、するどい線を刻しています」
会場には呉昌碩の作品のほか、弟子や交流のあった人々の作品など54点が並んでいます。会期は2月12日までです。