【kuruma】
2024.02.15
クルマの後方にフィギュアをぶら下げていたり、ダッシュボードに大量のヌイグルミ を置いているクルマを見かけますが、このような人形の置き方は交通違反に該当する可能性があるといいます。
「ぬいぐるみ」を置いて違反!? 大きさや置き方に注意!
時折、リアウインドウ付近にキャラクターの人形をぶら下げていたり、ダッシュボードを埋め尽くすほど大量の「ヌイグルミ」を置いているクルマを見かけることがあります。
運転時の視界が狭くなってしまいそうにも思えますが、このような人形の置き方は法的に見て問題は無いのでしょうか。
クルマの中に、自分の好きなキャラクターやお気に入りのヌイグルミを置いてリラックスしたいという人もいるかもしれませんが、実はその置き方によっては違反となる可能性もあるため注意が必要です。
道路交通法第55条第2項では、次のように定められています。
「車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。」
これに違反すると、「乗車積載方法違反」として違反点数1点に加え、普通車に場合6000円の反則金が科されることになるため、クルマの中や外側にヌイグルミを置いたり人形をぶら下げたりする時は、その大きさや置き方に注意が必要です。
例えば、フロントガラス内側のダッシュボード部分に視界を妨げるほどの大きさのヌイグルミを置いたり、たくさん並べることは控えた方が良いでしょう。
また、クルマによってはダッシュボードの先にセンサー類が設置されていることがあるので、ヌイグルミを置いたことによってライト類の自動消灯機能などが誤作動する原因となる恐れがあるほか、エアバッグがダッシュボードの助手席側に格納されているクルマでは、いざという時にエアバッグが正しく作動しない危険もあります。
そのためダッシュボードにヌイグルミなどの物を置く時はもちろん、一時的に書類を置いたりする場合などにも、センサーやエアバッグなどの位置を確認しておくことが大切です。
ほかにも、ヌイグルミがダッシュボード上で転がったり座席側に落ちたりすると、ドライバーが運転操作を誤る原因となったり、ブレーキペダルの下に入り込んでブレーキが効かなくなる危険があります。
視界の確保とともに、必ず滑り止めシートや吸盤などを利用して、しっかりと固定しておく必要があるのです。
また、クルマの後方など車外にフィギュアをぶら下げる際には、ブレーキやウインカーなどのランプ類やナンバープレートが隠れてしまわないよう注意しましょう。
さらに、リアバンパーにフィギュアをぶら下げている場合、クルマの振動や雨などによってネジが緩んだり接着がはがれる可能性があり、もし落としてしまうと、後続車にぶつかって傷をつけてしまう可能性も否定できません。
それだけでなく、落下物を避けようとしたクルマが運転操作を誤って事故を起こしてしまう危険もあるので、どうしても付けるというのであれば、フィギュア本体はもちろん付属するパーツなども含めて、絶対に落ちたり外れたりしないようしっかりと固定しましょう。
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自分のクルマであれば、お気に入りのヌイグルミを置くなどして自分だけの好みの空間にカスタムできることも楽しみのひとつです。
しかし、置き方によっては法令違反となるほか、安全運転の妨げや事故の原因となってしまう可能性もありますので、大きさや固定方法をしっかりと確認し、もし心配な場合は取り外したり固定をやり直すなどした方が良いでしょう。