ニュース

【car】『免許返納は70代』が一位!返納するのに本当に適切な年齢は?/2024.02.21

【car】

2024.02.21

自動車運転免許を自主的に返納するには、警察署や運転免許センターに持っていけばすぐに申請が可能です。

しかし、実際に車を手放してしまうとその後の買い物や通院が不便になるため、多くの方が先延ばしにしています。

誰もが「いつかは返納しなければ」と思っていますが、免許を返納するのに適切な年齢とは果たしていつなのでしょうか?

この記事では高齢者ドライバーに対するアンケート結果や、免許返納に関して他の方がどう感じているかなどをまとめていますので、免許返納を考える際の参考にして頂ければ幸いです。

Yoshiki|よしき

九州エリアで中古車買取専門店に4年間勤務した経験を活かし、少しでも高く売るための方法や、輸出相場、業界の裏事情などの情報を発信しています。
そして読者の方には少しでも知識武装していただき、車で損をしたり、騙されたりしないような内容の記事を書いていきます。

Chapter
免許返納する年齢の目安は?:70代が最多
免許返納するメリットは?:維持費負担と事故リスクがゼロに
免許返納者に優しい優良買取店とは?
免許返納の年齢に関するQ&A
免許返納の年齢に関するまとめ

免許返納する年齢の目安は?:70代が最多

免許返納 年齢
2023年1月に行われたアンケート調査によると「運転は何歳までしたいと考えていますか」という問いに対して最も多かったのは「70代まで」という回答で、全体の約半数の方が70代で運転を辞めようと思っていることが分かりました。

【アンケート調査概要】調査主体:akippa株式会社
有効回答数:14,262
データの引用元:「駐車場予約アプリakippa調べ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000392.000016205.html

では、実際に免許を返納した人達の年齢や、返納のきっかけ、返納後の生活について見ていきましょう。

免許返納者の年齢別の割合は?:2人に1人は70代で返納

免許返納 年齢
日本では「〇〇歳になったら免許を返納する」という法律はありません

しかし、10年前に比べて免許を返納した人は日本全国で3倍以上に増えており、特に2019年は東池袋暴走事故の影響から、自主的に免許を返納する方が急増しました。

このように全国的に高齢者の免許返納に対する意識は高まっていると言えますが、2020年から2023年現在までの返納率は緩やかに減少傾向にあるようです。

免許返納 年齢
集計元:運転免許統計 令和4年版 警察庁交通局運転免許課
令和4年に免許返納をした人を年齢別で見てみると、70~74歳が27.1%と最多で、79歳までの方を合わせて見てみると合計で49.3%です。

全国で2人に1人は70代で免許を返納していることになります。

背景には70歳を超えると高齢者講習の受講が義務化されたり、75歳以上では認知機能検査や運転技能検査が義務化されるといった事があり、更新そのものが難しくなる方も多いようです。

免許返納を考えたきっかけは?:運転技術の衰え

免許返納 年齢
データの引用元:「駐車場予約アプリakippa調べ

免許を返納することを決意する一番の理由は「運転技術の衰えを感じる」でした。

高齢者の運転事故ニュースを見て、他人事とは思えず返納を決意する方も多いようです。

運転技術や年齢の衰えを感じた、ということは日常運転の中でヒヤリとした事があったり「事故にはならなかったが車をぶつけてしまった」といった事例があったからなのかもしれません。

更新のタイミングに合わせて免許の返納を決意する人も多く、高齢者の免許更新手続きがいかに大変なものなのかが伺えます。

免許返納しても困らないの?

免許返納 年齢
データの引用元:「駐車場予約アプリakippa調べ

「免許を返納しても日常生活で困ることはない」と回答したのは全体のわずか12%しかおらず、80%以上の方が「とても困る」「やや困る」と感じています。

実際に高齢者の中には通院や買い物のために車が必要な方が多いです。

免許返納後の主な交通手段は「電車」が1位(35.2%)、「バス」が2位(24.8%)となっています。

駅までの徒歩移動や買い物をした後の荷物の持ち運びの事を考えると、大変なのは容易に想像できます。

特に、交通機関が整っていないエリアでは交通手段の第3位「家族や知人の運転する車」(13%)に頼る他ありません。

免許返納後の生活を想像すると、免許返納を決意する為にはとても大きな覚悟が必要で、家族の協力が必要不可欠だと言えるでしょう。

免許返納するメリットは?:維持費負担と事故リスクがゼロに

[
多くの方が運転技術の衰えや年齢に不安を感じ、全体の約半分の方が70代のうちに免許を返納している一方で、80%以上の方が「車がないと日常生活が困る」と言っています。

では、日常生活に支障が出たとしても免許を返納することを選んだ方々はどのような事にメリットを感じて決断したのでしょうか。

  • 重大事故の未然防止になる
  • 車の維持費がなくなる
  • 車検や免許更新の手間がなくなる
  • 各種割引サービスや特典が受けられる
  • 車を売却して現金化できる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

重大事故の未然防止になる

「運転技術や年齢に衰えを感じる」と返答した方が多いのは、日常運転している中で実際に危険を感じたことがあるのでしょう。

そのような状態のまま運転を続けていると、いつか道路を逆走してしまったりブレーキとアクセルを間違えて建物に突っ込む等、自分や他人を巻き込んで大事故を起こしてしまう可能性があります。

2019年に発生した87歳男性による東池袋自動車暴走事故は、ブレーキとアクセルを踏み間違えたことによって9人が重軽傷を負い、2人の母子が命を落としました。

事故を起こしてしまった男性は、裁判中の最終意見陳述で「もう少し早く運転をやめていればよかった」と後悔する言葉を残し、禁錮5年の実刑判決と1億4000万円の賠償金を請求されています。

高齢者の多くが同年代ドライバーの暴走運転などのニュースを見て「自分はこうなりたくない」と思い、利便性よりも安全面にメリットを感じて免許の返納を決意しています。

早めに免許を返納すれば事故を起こす不安から解放され、自分も家族も安心して過ごすことが可能です。

車の維持費がなくなる

免許を返納するということは、車が必要なくなるということです。

車を手放してしまえば、以下の出費が全て0円になります。

<手放したら浮く出費>

  • 年間のガソリン代
  • 年間の駐車場代
  • 自動車税
  • 2年に1度の車検代
  • 故障時の修理代
  • オイル交換などのメンテナンス代

年間で計算すると少なくとも15万円以上の経費削減になるので、その分を生活費や交通費に充てられるというメリットがあります。

車検や免許更新の手間がなくなる

免許返納後は、車検を受けるために車屋さんで見積もりを取ったり代車での移動に気を使ったりする必要はありません。

免許更新の手間もなくなるので、長い高齢者講習を受ける必要もなく、認知機能検査や運転技能検査で緊張してしまうといったストレスもありません。

車両や免許の維持管理をする手間やストレスがなくなる為、その分別のことに時間やお金を使うことができるというメリットがあります。

各種割引サービスや特典が受けられる

免許を返納する際に「運転経歴証明書」の発行を申請しておくと、65歳以上で自治体や民間企業からの割引が受けられます。

割引内容は各地域や企業によって異なりますが、代表的なものとして以下のような割引があります。

<運転経歴証明書で受けられる割引>

  • バス・電車などの公共交通機関の割引
  • タクシーなどの民間企業を利用する際の割引
  • 生活用品の代金や配送料の割引
  • 遺言や相続などの終活に関わる相談費用の割引

免許を返納すると公共交通機関の利用が増えると思われますが、割引される制度が準備されているので、返納する際は「運転経歴証明書」を同時に発行してもらいましょう。

返納手続きと運転経歴証明書の発行に必要なものは以下のとおりです。

<免許の返納に必要なもの>

  • 返納する運転免許証
  • 印鑑
<代理人が返納する場合に追加で必要なもの>

  • 代理人の本人確認書類
  • 契約書
  • 委任状兼確認書
<運転経歴証明書の発行に必要なもの>

  • 証明写真(縦3cm×横2.4cmサイズ)
  • 発行手数料1,100円

運転経歴証明書は地域によって、即日交付される場合と数週間かかる場合があります。

車を売却して現金化できる

これまでの人生で、車を売る時は「乗り換え」だったはずで、乗り換えには車を売却した金額以上に費用がかかる場合がほとんどだったかと思います。

しかし、免許返納して車を売却するということは、売却した金額は全てまとまった現金収入となります。

生活資金の足しにするだけでなく、思い出を残すための旅行資金に充てる等、これまでと違って使い方は自由です。

売却先はご家族と一緒に慎重に選び、少しでも高く手放しましょう。


 

福山市のホームページその他外部サイトへの「リンク」は、予告なく変更及び削除されることがあります。
掲載情報の詳しい内容については、各担当部署または関係機関へお問い合わせください。

ニュース > 2011/9~月別アーカイブ

ニュース > カテゴリメニュー

▲知りたいニュースを上記のそれぞれのメニューから選ぶことが出来ます。

フェイスブック-公式ページ