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【nativecamp】意外と知らないworkとjobの違いって?仕事の関連表現も!/2024-02-24

【nativecamp】

皆さんもよくご存じ、「仕事」を表す英単語“work”と“job”。しかし、これらの違いについて聞かれた時、説明することができますか?明確に“work”と“job”の違いについて説明できる方は意外に少ないのではないでしょうか。実は英語ネイティブスピーカーにとってこれら2つの英単語は意味・ニュアンスがかなり異なったものなのです。そこで今回は、意外に知らない“work”と“job”の違いについて紹介します。またこの他に、仕事の関連表現についても一緒に見ていきましょう。

WorkとJobの違い

まず1つ目の“work”と”job”の違いとして挙げられるのは、“work”は名詞・動詞として使われるのに対し、”job”は名詞としてのみ使うことができるということです。2つ目の違いとしては、“work”は不可算名詞(数えられない名詞)として扱われ、“job”は可算名詞(数えられる名詞)として扱われることが挙げられます。そのため、これらの単語を使う際、“work”は“works”とすることができませんが、“job”は“jobs”とすることができます。

×She has two works.

She has two jobs.

(彼女は仕事を2つしている。)

Workの意味と使い方

“Work”を動詞として使う場合、「働く」「勤めている」という意味になり、名詞として使う場合には、「仕事」「作業」といった意味になります。ここで、重要なのが“work”を名詞として使う場合、一つ一つの作業や仕事を表すのではなく、漠然と「仕事」や「作業」という概念的な意味合いを持つことです。また、不特定多数のやるべきことを表す場合にも“work”を使います。

“Work”を動詞で使う場合、直後に前置詞を置くことで、働く場所や一緒に働いている人なども表すことができます。以下では、“work”の後にどのような前置詞が来るのかについて一緒に見ていきましょう。

Work at ~:「~で働く」

前置詞atの後ろには、特定の場所や時間、会社名などがきて、「(会社や特定の場所)で働く」という意味を表します。ちなみに、work atの後に勉強や活動を表す単語を置くことで、「~に取り組む」という意味も表します。

She worked at her house.

(彼女は家で働いた。)

Work in ~:「~で働く」

前置詞in の後ろには物理的な場所やコンセプト、フィールド、事業部がきて、「(場所やコンセプト、事業部)で働く」という意味を表します。

She can’t work in the US Embassy.

(彼女はアメリカ大使館では働けない。)

Work for ~:「~のために働く、~に勤めている」

前置詞forの後ろには上司や会社名がきて、「(上司や会社の要求・目的)のために働く、~に勤めている」と言う意味を表します。

These employees work for company B, but do they also work for company A?

(これらの従業員はB社で働いているが、A社でも働いているのだろうか?)

Work on~:「~を行っている、に取り掛かっている」

前置詞onの後に事柄をおき、「(作製・開発・実現・改善など)を行っている、取り掛かっている」という意味を表します。この場合、重要なことや急いでいることに取り掛かっているニュアンスを含みます。

Are you working on anything interesting now?

(今は何か面白いことに取り組んでいますか?)

Work with~:「~と一緒に働く、~と連携する」

前置詞withの後に人を置くことで、「~と一緒に働く」という意味を表します。また、withの後に協力相手などを置き、「~と連携する」という意味を表すこともできます。Withの後に置く「人」は通常、職場にいる人を使う傾向あります。

What kind of people do you like to work with?

(どんな人たちと一緒に仕事がしたいですか?)

Jobの意味と使い方

“Job”“work”と異なり、名詞としてのみ使われ、「成果を前提とする仕事」「金銭が発生する仕事」を表す際に使われます。また、“job”「仕事内容」や「一つ一つの作業」、「ポジション」を意味し、可算名詞であるため、複数形の場合は“jobs”となります。“Job”は特に、教師や弁護士、医師、看護師など専門性が高い職業や、営業などの業務を明確にする場合に対して使われる傾向にあります。専門性が高い職業では、特定の仕事(例えば医師であれば診察、教師であれば教えること)をメインに行いますよね。こうした場合に“job”が使われます。教師や弁護士以外にも、エンジニア、プログラマーなど特定の仕事をメインに行う場合にも使うことができます。

「仕事」の関連表現

「仕事」を表す単語は“work”と“job”以外にも多く存在します。そこで以下では、“work”と“job”以外「仕事」に関する英語表現についてみていきましょう。

Occupation

“Occupation“訓練を受けることによって就くことができる規則的に従事する「職業」を指します。“Occupation“「生計を立てるために行われる活動」といった意味合いを含み、ややフォーマルな言い方となります。そのため、日常会話ではあまり使われません。履歴書など正式な書類で目にすることができる英単語です。

Profession

“Profession”は先ほど出てきた“occupation”と似ている単語になりますが、こちらの英単語は弁護士や医師などより専門的な知識が必要な「職業」を表します。“Occupation”と“profession”はともに職業を表す単語ですが、ニュアンスが異なるので使う時には注意しましょう。“Profession”を使う時は、“by profession”「職業は」という意味になります。そのため、以下のような表し方をします。

I am a journalist by profession.

(職業はジャーナリストです。)

Labor

“Labor“肉体的・骨の折れる「労働」「労務」を意味し、集合的には、単純労働作業を行う労働者を表します。また、“labor““physical”「肉体の」 “manual”「手動の」といった形容詞を伴って使われることが多い単語です。“Physical labor”、“manual labor”の両方とも 「肉体労働」と言う意味を示します。

Business

“Business”は名詞で「ビジネス」「仕事・会社」などの意味を表します。形容詞としても使うことができ、「ビジネスの」「商売上の」という意味も表すことができます。日本語にもなっている「ビジネス」は事務関連の仕事やオフィスワークが連想される傾向がありますが、英語での”business”はオフィスワークに限らず、飲食業など全てを表します。

“Business”にはさまざまなフレーズがあります。

【businessを使った英語フレーズ】

go into business:ビジネスに取り組む

be forced out of business:廃業に追いやられる

be put out of business:商売から締め出される

mind your own business:余計なお世話だ

none of my business:私のことではない、私の関与することではない

“Business”を使ったフレーズには仕事や会社に関係するものもありますが、“business”「自分自身のこと」「自分の事柄」といった広い意味で解釈して作られているフレーズ(mind your own businessなど)もあります。

Task

“Task”「制限期間内に行う作業」や「割り当てられた作業」を表します。そのため、「仕事」と言う意味合いより、作業的な意味合いが強い単語になります。Taskの発音をカタカナ表記すると、「タスク」になりますが、発音記号では“tǽsk”と表します。そのため、Tの後に来るAを発音する際は、アとエの間の音で表すようにしましょう。

Career

“Career”は日本語でも「キャリア」として使われ、頻繁に目にしますね。“Career”「職業」「専門的職業」「経歴」などの意味を表し、「仕事」の中でも一生の仕事とする職業を表す場合に使われることがあります。“Career”も“occupation”と同じようにフォーマルな場面で使われる傾向にあります。

Vocation

“Vocation“はカタカナ表記で「ヴォケイション」と発音します。(発音記号:voukéiʃən)。この英単語はもしかすると、目にしたことがある人が少ないかもしれませんね。これは、使命感を持って従事する職業、つまり「天職」という意味での「職業」を表します。そのため、以下の例文では単に仕事について示しているのではなく、「天職」を見つけたことを表しています。

I feel I’ve found my true vocation.

(自分の天職を見つけたような気がする。)

まとめ

今回は、「仕事」を表す“work”と“job”の違いや使い方についてみてきました。さらに、仕事を表す他の英語表現についても紹介しました。“Work”は不可算名詞として使われ、概念的な仕事や作業という意味を表しましたね。また、“job”は可算名詞で、一つ一つの作業や仕事内容・ポジションを表しました。前述にもあるように、これらの単語は私たちにとっては非常に似ている単語に見えますが、英語ネイティブスピーカーにとっては、かなりニュアンスが異なる単語になります。そのため、英語で「仕事」を表現したい時には、“work”と“job”のどちらを使うべきか注意が必要ですね。ワンランク英語力をアップさせるためにも、注意してこれらの単語を使い分けてみましょうね。

なーさん

◇経歴
元大学研究員
児童英語教師
マーケティングライター
英語学習ライター

◇資格
TOEIC 825点
IELTS 6.5

◇海外渡航経験
幼少時代より海外に興味を持っており、いつか留学がしたいと思い学生時代から英語学習に力を入れていました。初めての海外旅行はグアムへ行き、海外のスーパーに魅了されたことを覚えています。就職後も留学へのあこがれが消えず、オーストラリアの大学院へ留学を果たしました。

◇自己紹介
満を持して行ったオーストラリア留学では、最初の数か月間はネイティブオーストラリア英語に苦しめられ、もがき苦しむ日々でした。しかし、とにかく伝えることをモットーに積極的に現地の方とコミュニケーションをとっていきました。その後、現地にも慣れたころから、文法や単語の使い方にも注意しようと決め、コツコツと英語学習に取り組んできました。英語を習得すると、自身の視野や行動範囲をグッと広げることができます。英語を使って「これまで見たことがない」「知らなかったこと」に一緒に出会っていきましょう!


 

 

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