再犯を防ぐために今、私たちができること
(第74回 社会を明るくする運動) (更生保護のマスコットキャラクター ”ホゴちゃん”)
再犯・再非行の背景
犯罪や非行により刑務所などに収容された人は、入所中に更生プログラムを受け、心から反省し真剣に頑張ってやり直したいと思い、地域社会へ戻っていきます。しかし刑務所などを出所した後、再び犯罪や非行をする人は少なくありません。近年、刑法犯により検挙された人の約半数が再犯者であるという状況が続いています。
この背景には、住むところがない、仕事が決まらないなどの直接的な理由だけでなく「あの人は前科者だから」「またやるかもしれないから近くにいてほしくない」といった、地域の人の恐怖感や拒否感などが原因で疎外され、孤立・孤独感から再び犯罪や非行をしてしまうことがあります。
7月は「社会を明るくする運動」強調月間及び再犯防止啓発月間
「社会を明るくする運動」~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域の力~は、全ての国民が犯罪や非行をした人たちの更生などへの理解を深め、それぞれの立場で力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くことを目的とした、全国的な運動です。毎年7月を強調月間として、全国各地でさまざまなイベントが開かれています。
併せて広く再犯防止についての関心と理解を深めるため、毎年7月を「再犯防止啓発月間」として定めています。
今、私たちにできること
本市では2022年3月に「福山市再犯防止推進計画」を策定しました。犯罪をした人などが社会で孤立することなく、再び社会を更生する一員になれるよう、関係機関・団体と連携し、必要な指導や支援の実施、理解促進のための広報・啓発などに取り組んでいます。
犯罪や非行をした人が地域社会の一員として安定した生活を送るためには、本人が立ち直りに向けた努力をするだけでなく、地域に住む皆さんの理解や協力を得ながら一緒に支援を行っていくことが重要です。まずは再犯防止の取り組みを知り、それぞれの立場でできることを一緒に考えてみませんか。
〇関連イベント
■福山市青少年育成市民運動推進大会
日時:7月13日(土曜日)13時30分~15時00分
場所:県民文化センターふくやま
内容:講演会「少年のひきこもりや孤独・孤立対策と地域共生社会 つながりのある地域をめざして」
講師:中井俊雄さん(ノートルダム清心女子大学准教授)
(幸福(しあわせ)の黄色い羽根)
【犯罪のない幸福で明るい社会を願うシンボル】
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若者・くらしの悩み相談課
Tel:084-928-1046