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【bestcarweb】給油は満タンがいい? ちょっとずつがいい? メリットとデメリット

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 物価高騰の今、カーライフにおいても少しでもコスパをよくしたいところ。とくに燃料代はかなり気になるハズ。そこで気になるのが給油するときに満タンがいいのか、あるいはちょっとずつ入れる方がいいのか!? 人類の永遠のテーマな気もするが、これどっちがお得なの!?

文:吉川賢一/アイキャッチ画像:Adobe Stock_show999/写真:Adobe Stock、写真AC

■燃料の重さよりも、運転操作を気にほうがいいい

確かに、クルマに余計な荷物を載せず、少しでも軽くしておくことは、燃費をよくするうえで必要なこと。重ければ重いほど、動かすのにエネルギーが必要となることとは、イメージしやすいかと思います。

ただ、ガソリンは意外と軽く、比重は一般的には0.75と、水(比重1)よりも軽いです。比重が0.75となるとガソリン1Lあたりの重さは0.75kgであり、燃料タンク容量を50Lとすると満タンで37.5kg、小学生ひとりぶんぐらいの重さ。車両重量(1.5t)のわずか2.5%ほどです。燃料タンクの小さい、軽自動車(30L程度)やコンパクトカー(40L程度)であればさらに少なくなります。

どこまでシビアに考えるかは、価値観によって違ってくるものではありますが、燃費に関しては、この燃料タンク内の容量よりも、運転操作やタイヤ空気圧の状態のほうが、よりインパクトがありますし、給油のためにわざわざガソリンスタンドに出向く頻度が増えてしまうならば、それこそ余計な燃料消費だと考えられます。

価格高騰によって「満タンにいれると代金が跳ね上がるため、効率が悪くてもちょっとずつにしている」というのならわかりますが、燃費低減のために燃料補給をちょっとずつにする、というのはあまり賢いやり方ではないのかな、と筆者は考えます。

ガソリン価格高騰によって「満タンにいれるのが怖い」という人も少なくないと思う(PHOTO:Adobe Stock_ umaruchan4678)
ガソリン価格高騰によって「満タンにいれるのが怖い」という人も少なくないと思う(PHOTO:Adobe Stock_ umaruchan4678)
燃費計をチェックし、運転の仕方でどのくらい燃費が影響するのかを知ることは、低燃費走行につながるため、お薦め(PHOTO:Adobe Stock_和久 澤田)
燃費計をチェックし、運転の仕方でどのくらい燃費が影響するのかを知ることは、低燃費走行につながるため、お薦め(PHOTO:Adobe Stock_和久 澤田)

■ただ、あまり乗らないのなら、満タンにいれないほうが

しかしながら、どのような状況でも満タンが正解、というわけではありません。たとえば、週末に近所の買い物程度にしかクルマを使わないなど、1度の給油で何か月ももってしまう状況の場合、タンク内のガソリンが劣化してしまう可能性があるため、そうした場合は、満タン給油は控えたほうが無難。

ガソリンタンクの中は密閉されてはいますが、タンク容量に対してガソリンが少なければ、タンク内には隙間があり、そこには空気があります。

この空気にガソリンが長期間触れることで、ガソリンの中の高揮発性成分が消失、揮発しにくい高粘度成分だけが残留し、流動性が悪化、ドロドロな状態となります。この状態のガソリンでエンジンをかけてしまうと、ガソリンタンクや配管部などの、金属部の腐食を促進してしまったり、燃料配管や噴射弁などが詰まり、エンジンの始動不良のみならず、最悪の場合、エンジンが破損してしまうのです。

そのため、EV走行で賄うことができれば燃料を使わないプラグインハイブリッド車では、燃料を定期的に燃焼させるシステムが備わっています。

ただ、かといってタンクが空に近い状態が続くことは、燃料ポンプに負担をかけることに。燃料ポンプは、タンク内の燃料によって、冷却され潤滑されていますが、燃料が少なくなるとポンプが燃料を吸い上げることができなくなって空回りしてしまい、ポンプが傷んでしまうのです。特に坂道などではその状態になりやすいため注意が必要です。

1度の給油で何か月ももってしまう状況だと、タンク内のガソリンが劣化してしまう可能性があるため、満タンに給油しないほうが(PHOTO:Adobe Stock_ Haru Works)
1度の給油で何か月ももってしまう状況だと、タンク内のガソリンが劣化してしまう可能性があるため、満タンに給油しないほうが(PHOTO:Adobe Stock_ Haru Works)

次ページは : ■日常的にクルマを使うならば、基本的には満タン給油でいいのでは!??


 

 

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