2025年1月1日更新
「生誕130年 福原麟太郎 翻訳の世界」
福原麟太郎(英文学者・随筆家)は、1894年に福山市宮前町に生れ、2024年は生誕130年という節目の年にあたります。福原の英文学者としての業績は、トマス・グレイやチャールズ・ラムの研究がよく知られていますが、早くから翻訳を含めて、幅広い英文学の紹介、普及にもつとめました。また、福原の随筆は、英国風の随筆文学を日本の風土に開花させたものとして高く評価されています。
「かうして人間は日々賢くなってゆくのだ
シェイクスピアのことばを誌す」
これは、福原がシェイクスピアの「お気に召すまま」の中の一節 “Thus men may grow wiser every day.”を色紙に揮毫したものです。「人間は経験をし、成功失敗を重ねて賢くなってゆく」というシェイクスピアの人間の可能性に肯定的な姿勢に共感したものと思われます。
本展では、福原麟太郎の翻訳作品に焦点をあて、福原の心をとらえた英文学の世界を紹介します。
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ふくやま文学館
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