2021年の年頭にあたり、枝広市長に昨年の振り返りと今後の取り組みについて聞きました。 インタビュアーは、今年度からスタートした広報テレビ番組「ピース!ピース!ふくやま」リポーターの中国放送 田口麻衣アナウンサーです。
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昨年を振り返って
田口
明けましておめでとうございます。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で日常生活が一変しました。まずは2020年の振り返りをお聞かせください。
市長
明けましておめでとうございます。
昨年は新型コロナウイルス感染症という、誰も体験をしたことがないウイルスに生活が大きく揺さぶられた1年でした。 本市では4月2日に初めて感染者が発生し、市民の皆さんにはご苦労をお掛けしました。 発生当初はあらゆる社会活動を自粛していましたが、感染拡大を防止しながら徐々に社会経済活動を再開し、 元の生活に戻していこうという動きになっていきました。
田口
そんな中でも新たな動きがあった1年でしたね。
市長
福山城が2022年に築城400年という大きな節目を迎えます。 そのため耐震改修工事を含めた整備をしています。 福山城天守北側には当時の鉄板張りの姿を再現し、 全国で2つしかない天守を利用した登録博物館である福山城博物館もリニューアルします。 福山城がよみがえるときを楽しみにお待ちください。
田口
エフピコアリーナふくやまも完成しましたよね。
市長
3月20日、エフピコアリーナふくやまがオープンしました。 東側の公園と西側の芦田川かわまち広場が、車の往来に邪魔されることなく陸橋でつながっている、素晴らしい構造です。 またメインアリーナの四隅には、市内の特徴ある風景などをデニム生地に織り込んだタペストリーを掲げています。 利用者の皆さんには本市の素晴らしい地域資源を改めて知ってもらいたいですね。
田口
ますます楽しみが膨らみますね。
市長
福山は産業や自然、文化、歴史においても、全国に引けをとりません。 こうした素晴らしさを誇りに変えてコロナに負けない年にしたいです。
今後の取り組みについて
田口
今後の取り組みについてお聞かせください。
市長
昨年8月に市民の皆さんの負託をいただき、2期目をスタートさせました。 1期目では5つの挑戦を皆さんに約束し、ほぼ全てに着手することができました。 2期目では1期目にまいた種を大きく育てていく、変化を確かなものにする思いで取り組んでいきたいと思っています。
まずは新型コロナウイルス感染症対策です。今後も緊張感をもち、市民の皆さんの安全をしっかり守るよう、取り組んでいきます。
それから、感染症の拡大を通じてデジタル化の重要性に気付かされました。 本市では3月までにまなびの館ローズコムなど市内90施設でWi-Fi(公衆無線LAN)を整備します。 また2022年3月までに市内全域に光ファイバー網(高速通信が可能なインターネット回線)を整備し、 市内全域で快適にインターネットが使える環境を実現します。 他にも各種証明書の手数料などのキャッシュレス決済(現金を使わずに支払うこと)も導入し、 こうしたデジタル社会を実現したいと思っています。
私はこれまで現場主義の徹底を実践してきました。 1期目は全学区で市民の皆さんと車座トークを実施。2期目では市政モニター制度を創設しました。 市政モニターの皆さんに市政の重要事項について意見を聴きながら市政運営を進めていきます。 また地域の重要課題を政策につなげるための議論の場「地域活性化会議」も設けました。 今後も市民の皆さんの声に寄り添った市政運営を行っていきます。
子育て世帯の身近な相談窓口「あのね」には昨年までに6万件を超える相談がありました。 相談窓口が子育て世帯の安心の場となっており、今後さらに市内全域に浸透させていかなければならないと考えています。
今は人生100年時代です。私も昨年高齢者の仲間入りをしました。 加齢に伴う虚弱を予防することをフレイル予防と言いますが、予防する取り組みを市内6カ所でスタートします。 その取り組みとしてフレイルサポーター(高齢者がフレイル予防に取り組めるよう応援する市民ボランティア)が 高齢者それぞれに合ったアドバイスをし、楽しく体力を改善していくフレイルチェック会を実行していきます。
皆さんが安心して、コロナに負けない、そんな社会の実現を、 2期目をスタートするにあたり改めて進めていきたいと思っています。
皆さんへメッセージ
当面、何と言っても最優先する課題は新型コロナウイルス感染症対策です。 大切な市民生活を守る、福山の活力の源である産業と雇用を守る、そして感染拡大の防止に全力を尽くします。 1日も早く新たな日常を確立し、市民一人ひとりの安心な暮らしと希望に満ちた都市づくりを進めていきます。
引き続き、市民の皆さんの声をしっかりと受けとめた市政運営に努めていきたいと思っています。
〜こんなことがあった1年でした〜
1 月
12日
成人式、新成人4,956人
20日
福山城築城400年記念「信長の野望」とのコラボレーションによるPRが決定
2 月
5日
三菱自動車工業(株)、福山三菱自動車販売(株)、備南三菱自動車販売(株)と「災害時における電動車両等の支援に関する協定」を締結
22日
ホストタウンとしてメキシコ選手団の事前合宿を精力的に情報発信したとして内閣官房から優良情報発信賞のSNS賞を受賞
26日
第20回世界バラ会議福山大会2025が日本政府観光局(JNTO)国際会議誘致・開催貢献賞を受賞
28日
日本遺産 鞆の浦のPR動画が日本国際観光映像祭ベストフィルムを受賞
3 月
7日
福山市新型コロナウイルス感染症対策本部を設置
16日
(株)ファーマシィと「健康増進に関する連携協定」を締結
20日
エフピコアリーナふくやま・芦田川かわまち広場(親水広場)の完成式典を開催
23日
「鞆の浦グリスロバス」が鞆の浦で運行開始
28日
「グリスロ城まちタクシー」が福山城で運行開始
※
15日のふくやまマラソンは新型コロナウイルス感染症の影響により中止
4 月
2日
本市で初の新型コロナウイルス感染症の感染者が発生
6日
遺芳丘小学校・駅家北小学校が開校
7日
政府が「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」を発出
9日
中央公園Park-PFIコンソーシアムと基本協定を締結
15日
新型コロナウイルス感染症の影響により市立学校臨時休業(5月31日まで)
21日
長野県茶臼山動物園からアムールトラのアヅミが来園
25日
今津交流館が開館
28日
芦田川かわまち広場(親水広場)の3エリアでネーミングライツパートナーが決定
5 月
8日
新型コロナウイルス感染症対策のため最前線の現場で働く人々へ感謝の意を込めてフライデーオベーションを開始(6月19日まで)
15日
広報「ふくやま」臨時号を発行
17日
「福山ばら祭2020」をネット&ラジオで発信
※
1日から31日までの福山・鞆の浦観光鯛網、7日から10日までのばらのまち福山国際音楽祭2020、30日の福山鞆の浦弁天島花火大会は新型コロナウイルス感染症の影響により中止
6 月
23日
世界バラ会議福山大会実行委員会が発足
7 月
1日
市制施行104周年
1日
伏見櫓・湯殿・月見櫓・狭間のライトアップ開始
1日
福山城天守北側鉄板張りなどの外観復元のためのクラウドファンディングスタート
9日
福山市新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを策定
15日
電子図書の貸し出しサービスを開始
18日
史跡二子塚古墳の整備が完了し、完成式を開催
18日
広報「ふくやま」臨時号を発行
21日
初のオンラインによる市政懇談会を開催
下旬
手城川流域の新たな対策として雨水貯留施設が完成
8 月
8日
原爆・福山戦災死没者慰霊式
11日
枝広直幹市長2期目初登庁
17日
先端技術の社会実装支援、福山城築城400年イベントなどのプロデュースを担う戦略推進マネージャーを採用
24日
全市立中学校での完全給食実施が完了
30日
エフピコRiMが閉館
※
14・15日の福山夏まつりは新型コロナウイルス感染症の影響により中止
9 月
1日
駅家西交流館が開館
1日
集まれ福山グルメ!もぐもぐキャンペーンを開始(30日まで)
4日
(株)ププレひまわりと「健康増進に関する連携協定」を締結
4日
福山青年会議所、広島トヨタ自動車(株)ほか関連6社と「災害時応援協定」を締結
18日
ふくやま観光応援キャンペーンを開始(2021年2月28日まで)
20日
服部小学校・駅家東小学校の閉校式・閉校記念式典を開催
26日
「百寿記念 松本コレクション名品展」を開催(10月9日まで)
29日
新たなごみ処理施設の整備・運営事業契約を締結
10 月
19日
令和の大普請 福山城ハード整備開始
20日
福山災害ボランティア連携協働会議を発足
28日
福山市AI案内サービス(チャットボット)を開始
28日
地域活性化会議を初開催
11 月
1日
東村小学校・今津小学校の閉校式・閉校記念式典を開催
22日
福山市総合防災訓練(全市一斉のシェイクアウト訓練)を実施
23日
福つまみ総選挙を開始(2021年1月11日まで)
28日
戦没者追悼式
12 月
1日
福山市MICE推進協議会を発足
1日
買おう!食べよう!楽しもう!ふくふくキャンペーンを開始
1日
Net119緊急通報システム運用開始
12日
観光列車「WEST EXPRESS 銀河」福山駅歓迎セレモニー
22日
東京2020オリンピックの聖火を展示