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枝廣直幹市長が就任して、協働の深化として共創のまちづくりに取り組んでいます。

昨日は、午後から開催された福山未来共創塾の成果発表会に参加しました。

福山市では、15年前から協働のまちづくりに取り組んできましたが、市長に枝廣直幹市長が就任して、協働の深化として共創のまちづくりに取り組んでいます。

8つのプロジェクトが発表されましたが、いずれも地域や社会課題に意欲的に取り組む内容です。

意外だったのが、大手企業や地元の有力な医療法人等が自治会や民間団体とコラボしてプロジェクトを推進していることです。

数年前の福山市ではまずあり得なかったことで、SDGsが官民の垣根や縦割りを超えて、連携する新たなトレンドを作り出しつつあることを実感しました。

また、行政はその信用を土台に様々な主体が繋がれるようマッチングのプラットホームの役割を果たしていることもよくわかりました。

コロナ禍の中だからこそ、柔軟な発想と試みが形になってきています✨

岡崎まさずみ






【福山市HP】

(開催報告)福山未来共創塾2020成果発表会を開催しました

掲載日:2021年3月19日更新

開催報告

2021年(令和3年)3月13日(土曜日)に,福山未来共創塾2020成果発表会を開催しました。
前回に引き続きハイブリッド形式(対面+オンライン)で行い,塾生・一般聴講生合わせて約150人の方にご参加いただきました。

福山未来共創塾2020の最終回となる成果発表会では,これまでの振り返りを行った後,今まで4回のミーティングで創り上げた各プロジェクトチームが実際に試行した結果やプロセス,これからの計画などについて発表しました。発表後は,アドバイザーの方々より講評をいただきました。

発表や交流会を通じて,各プロジェクトへのサポーターや仲間を募りながら,学びを互いに共有し,交流しました。
ご参加・ご協力いただいた皆さま,ありがとうございました。

当日の様子を紹介します!

<進行プログラム>
14:00~14:30 映像(約5分)・これまでの振り返り
14:30~14:35 講評者紹介
14:35~15:45 発表【前半】
(1)多文化共生×つながり・つなげるまちづくり
(2)里山がっこうプロジェクト(サスティナブルな暮らし×子どもの未来)
(3)市民の力で魅力創出×ラポールではじまる仕組みづくり
(4)We are one world(多世代・多文化)×商店街
15:45~15:50 休憩
15:50~16:35  発表【後半】
(5)母親をもっとおもしろく×HUBとアクションと
(6)先進的リハビリ×地域
(7)安心・安全・健康のテーマパーク×デジタル技術
(8)健康お遍路(フレイル予防×デジタル技術)
16:35~17:20 総評
17:20~17:30 市長からのエール・記念撮影
17:30~18:30 交流会


14:00~14:30 映像(約5分)・これまでの振り返り

福山未来共創塾2020のこれまでの振り返りを共創塾のコーディネーター役を担当していただいた,東京都市大学の佐藤真久教授と事務局から行いました。

★これまでの福山未来共創塾2020の歩み(映像)についてはこちらです。

https://www.youtube.com/watch?v=UeyP5S7L9l4


14:30~14:35 講評者紹介

成果発表会では,各界で活躍する5名の方々にご来場頂きました。

*環境省中国環境パートナーシップオフィス(EPOちゅうごく)事務局長
ひろしまNPOセンター事務局長
   松原 裕樹  さん

*一般社団法人ローズシティ福山 理事・宣伝屋.net代表
  上野 リサ  さん

*福山市立大学 都市経営学部 教授
  上別府 隆男  さん

*一般社団法人NEW HERO 代表理事
  高島 太志  さん

*福山ビジネスサポートセンター FUKU-Biz センター長
  高村 亨  さん


★これまでの振り返り~講評者紹介の動画についてはこちらです。

https://youtu.be/idz45sGgITI

https://youtu.be/w16rxTRlvpM


14:35~15:45 発表【前半】

これまでの4回の塾(ミーティング)に加え,プロジェクトごとにそれぞれ個別にミーティングを重ね,創り上げた8つのプロジェクトチームが実際に試行した結果やプロセス,これからの計画などについて発表しました。

≪発表【前半】≫

(1)多文化共生×つながり・つなげるまちづくり

●発表
発表者:びんご日本語多言語サポートセンター「びるど」 さん

☆発表資料 多文化共生×つながり・つなげるまちづくり [PDFファイル/2.53MB]

●講評
松原さんより講評をいただきました。

・具体的にどういう共創の可能性があるかというと,多文化共生ということで,ポイントとしては「文化」を通してのコミュニケーションがあると思います。町民運動会など,「スポーツ」を通してのコミュニケーションなどはよい取組であり,「食」や「音楽」にも共創の可能性があると思います。
・SDGsの視点からいうと,外国人の方を雇用されている企業が参加していくことも今後活動のポイントになるのではないかと思いました。


(2)里山がっこうプロジェクト(サスティナブルな暮らし×子どもの未来)

●発表
発表者:岡田臣司 さん

☆発表資料 里山がっこうプロジェクト(サスティナブルな暮らし×子どもの未来) [PDFファイル/1.03MB]

 

●講評
高島さんと上野さんより講評をいただきました。

<高島さん>
・コミュニケーションを伝えるという観点でいくと,たとえば,里山がっこうプロジェクトという言葉の下に20文字以内で「こういったことを目的にされている」という一言があれば,より大きなスケールで引き立ってくるのではないかと思います。

<上野さん>
・里山は美しく,ずっとここにいたいと思えるような場所。私の思いとしては,学校以外のところでも,生きていく上で必要な学びをこのような『里山がっこう』で学べたらいいなと思います。


(3)市民の力で魅力創出×ラポールではじまる仕組みづくり

●発表
発表者: Project SMILE さん

☆発表資料 市民の力で魅力創出×ラポールではじまる仕組みづくり [PDFファイル/1.82MB]

 
イベントの様子を生中継でつないで発表しました!

●講評
上別府さんより講評をいただきました。

・プレゼンの中で現地の中継が入ってくるなど,非常にクリエイティブなリアル感のある発表でした。
・市の中に眠っているもの,それぞれつなげるといろんな相乗効果があると思われるものを良い着眼点で見つけていると感じました。


(4)We are one world(多世代・多文化)×商店街

●発表
発表者:WOW ふくやま さん

☆発表資料 We are one world(多世代・多文化)×商店街 [PDFファイル/2.37MB]

●講評
高村さんより講評をいただきました。

・ダイバーシティは本当に大切なテーマであり,これから1人ひとりが自分のこととして考えていかないといけないと思います。
・商店街の中でこういったプロジェクトを進めていくというのはとてもいいと思いますし,子どものときからいろんな価値観のある環境で育つ機会があり,顔の見える関係性が構築できるというのが非常に大事なのではないかと思います。

★発表【前半】の動画についてはこちらです。

https://youtu.be/OsULpAIV2NY


15:50~16:35 発表【後半】

≪発表【後半】≫

(5)母親をもっとおもしろく×HUBとアクションと

●発表
発表者:母親アップデートコミュニティ(HUC) さん

☆発表資料 母親をもっとおもしろく×HUBとアクションと [PDFファイル/3.3MB]

●講評
高島さんと上野さんより講評をいただきました。

<高島さん>
・母親アップデートには,母親の力が結集されているのでそういった方々とこの共創塾に参加されている方々をつないで,今後も母親アップデートコミュニティの活動を伝えるだけではなくて,皆さんの活動を一緒に伝えていっていただければ良いと思いました。

<上野さん>
・活動を通してリーダーシップを向上させ,いずれ社会復帰や社会活動ができるようなそんな素敵なステージになるんじゃないかなと思いました。


(6)先進的リハビリ×地域

●発表
発表者:福山市民病院ロボットリハビリチーム さん

☆発表資料 先進的リハビリ×地域 [PDFファイル/4.64MB]

●講評
上別府さんより講評をいただきました。

・印象深かったのは,自分たちの強みと弱みを冷静に分析されており,お金と時間とメンバーと,いろんなネットワークを貪欲に広げているところです。
・SDGsに「誰一人取り残さない」とあります。簡単に言えますが,なかなかできないことなので,いろんな人と貪欲にバリアなくつながっていくという姿勢は,それ自体に非常に持続性がある活動だと感じました。


(7)安心・安全・健康のテーマパーク×デジタル技術

●発表
発表者:損害保険ジャパン株式会社広島自動車営業部福山自動車営業課 さん

☆発表資料 安心・安全・健康のテーマパーク×デジタル技術 [PDFファイル/1.61MB]

●講評
松原さんより講評をいただきました。

・損保ジャパンさんは,いろんな方の発表の中にも出てきたので,「どなたとでも組める」ところが強みであり,共創相手を探している人にとっては,共創しやすいパートナーかと思います。
・全国企業としての動きもあれば,地域での活動もされているという点が本当に貴重だと思います。大学生とか就職を考えている若い世代の方などとも一緒にプロジェクトをしていただくと,「福山ってこういう会社があるんだ」とか「ここで地域のために働きたい」などと思ってもらえることにもつながるのではないかと思いました。


(8)健康お遍路(フレイル予防×デジタル技術)

●発表
発表者:脳神経センター大田記念病院 さん

☆発表資料 健康お遍路(フレイル予防×デジタル技術) [PDFファイル/4.63MB]

●講評
高村さんより講評をいただきました。

・若い世代の方には,関係ないと感じる方もいるかもしれませんが,予算に占める医療費の割合はすごく増えてきている中で,1パーセントでも医療費を削減できるということは,他への投資に回せるので,「フレイル予防=未来への投資」だと思っています。そんな中でデジタルを使ったフレイル予防というのは,非常に可能性が高いと思っております。
・コンテンツを提供するだけでなく,デジタル技術を活用すれば,その人の健康状態なども把握が可能になると思うので,個々のアドバイスや助言につなげていけば,すばらしい取組になるのではないかと思いました。

★発表【後半】の動画についてはこちらです。
(8)健康お遍路の発表後半(発表資料P8以降)で機材トラブルにより,映像・音声が途切れておりますので,発表の内容については,発表資料をご覧ください。

https://youtu.be/AQVsK_4vLTY


16:35~17:20 総評

すべての発表が終わった後,5名の講評者から一言ずつ感想をいただきました。
みなさんの講評はとても素晴らしく,これからのプロジェクトを続けていくための大きなエッセンスになったと思います!!
最後に佐藤教授より総評をいただきました。

<上野さん>
企業と市民と行政の三者で社会課題解決のため,様々な知恵をしぼられて,今日という日を迎えられたと思います。
どれも実現可能性の高いもので,明日からはこれまでの学習の成果を生かして前進していただきたいと思います。
「可能性」が「可能」になることを願って応援していきたいと思います。

<高村さん>
「独自性」「社会性」「共感性」の3点が,今日の大きなテーマの一つ「持続性」につながっているのではないかと感じました。
また,一番大事なのが,みなさんそれぞれが持たれている「情熱」。これが無いといかにポイントがよくても前に進まないんだなということを発表をお聞きして実感しました。

<松原さん>
みなさんのプロジェクトがすばらしくて,「30年後の福山の未来図」につながっている事業だと思いました。
あと,今回発表した方のプロジェクトもすばらしかったんですが,発表に至らなかった塾生の発展しそうな事業もあるので,その他のプロジェクトもしっかり共創が期待できると思います。

<高島さん>
SDGsという言葉を聞くと何をすべきかということに意識が集中しがちですが,行動を起こすということと同時に伝えるということがとても大事だと感じています。
伝えるということがとても難しいということをみなさんおっしゃられるが,共創という行為が伝えるということを兼ねているのではないかということを気づかされました。
皆さんが今後も福山未来共創塾というつながりの中で伝えあっていくことによって,また新しい共創が生まれるのではないかと思いました。

<上別府さん>
この「共創塾」という仕組み自体がいろんな社会課題を何とかしたいという人たちの背中を押すといういいプラットフォームになっていると実感しました。
日本でも昔から持続可能な社会づくりというのは存在していたので,日本にもともとあって,昔からある伝統の中にもサステナブルなものがあることを発掘するというのもSDGsに対するひとつの動きだなと思いました。

<佐藤教授>
行動から協働への転換ということでこれまでやってきました。
組織が何かやっているというものではなくて,我々はソーシャルプロジェクトということでやっていかないと他者が入ってくることができなくなるわけです。
発表者は,今回「テーマ」で発表しましたが,是非これからもプロジェクト名を掲げることによって多くの方々が入れる余地を作っていただければと思います。
今日は,「共創のプロセス」の中にある中間成果の共有をしているわけです。この中間成果の共有をすることでまたスパイラルがまわっていくわけです。今日が終わりではありません。次のスパイラルのためのドライビングを強めていくためのきっかけであるということを捉えていただければと思います。

皆さんの取組は非常に先進的であり,意味の深いことをやっているということを私も感じています。SDGsの本質は変容です。変えるのは社会,変わるのは我々だということです。
変えると変わるの連動性が世の中に革新を生み出していきます。
今回,みなさんは課題解決の手段としてパートナーシップに主眼をおいてきましたが,課題解決だけでない,学ぶだけでない,ここに来ていない多様な人たちに思いを馳せながら場づくりをしていくこともこれから重要になるのかなと思います。

我々は,他者に対する理解を深める必要があります。
正しさの衝突が厳しくなる今だからこそ,我々はコミュニケーションをしつづける必要があるのかなと思います。


17:20~17:30 市長からのエール・記念撮影

枝広市長が塾生の皆さんにエールを送りました。

2018年に作られた「30年後の福山の未来図」ですが,3年にわたりその取組を継続・発展していただいており,感動いたしました。
今回,非常に難しいことを皆さん方は自然な形で,あるいは難しいことをやさしく置き換えながら取り組んでこられたんだなと感じました。
多くの人が共感をしていくためには,それぞれが頭の中でかみ砕いて自分のものにしながら相手に伝える,相手と共感しあうといった力が皆さん方には自然な形で身についている,そんな心強さも感じることができました。
コロナ禍の中,接触から非接触へ,対面から非対面へといった様々な制約が私たちの生活に加わっていく中で,ともすると人と人とのつながりが希薄になってくる,絆を確認しづらくなってくる,そんな懸念も出てきていますが,皆さん方の取組はそうした懸念を払拭できる取組のように思いました。
これからも皆さん方と一緒になって新しい都市づくりを進めていきたいと思いを新たにしました。


成果発表会にご参加いただいた皆さまで記念撮影を行いました!

★総評~記念撮影の動画についてはこちらです。

 https://youtu.be/MguHZDCTOD0

 


17:30~18:30 交流会

成果発表会後の交流会では,たくさんの参加者の方々が会場に残り交流しました!
発表する人と聞く人の区別なく皆さんが参加していただけるように準備した,「いいね」の共感アクションや提案アクションが付箋やZOOMのチャットを通して数多く寄せられました!

このアクションこそが次の未来を創る共創の一歩になったと思います。

★今回の成果発表会の開催にあたっては,ソフトバンク株式会社及びアイデアル株式会社の徳永明彦さんにご協力いただきました。ありがとうございました。


福山未来共創塾2020についてはこちら

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