2021.5.14
「DX(デジタルトランスフォーメーション」は、オンライン商談ツールやWeb会議を導入するといった単なるIT活用ではなく、新しい製品やサービス、ビジネスモデルの変革をもたらし、データの活用範囲を拡大していくことがポイントです。
重要なことは、以下の図にもあるように「経営戦略及びビジョンの明示」「経営トップのコミットメント」「DX推進のための体制整備」などになります。
DXの本質はマインドセットの変革であり、長年に渡り各社に根付いてきた企業文化・企業風土や、工夫によって築き上げてきた仕事の仕方、そして企業、役職員の考え方に至るまでを意識した打ち手を考え、推進していくことが重要だと考えられます。
今後想定される社会構造の変革を念頭に置いて、データとITを活用することで、どの事業分野で、どのような価値を生み出すことを目指すのか、そのためにどのようなビジネスモデルを構築していくのか、企業として経営戦略及びビジョンを明確に持っていることがとても大切だということです。(N)
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【経産省】デジタル経営改革のための評価指標(「DX推進指標」)を取りまとめました。
【経産省】デジタル経営改革のための評価指標
1.背景
データやデジタル技術を活用してこれまでにないビジネスモデルを展開する新規参入者が登場し、あらゆる産業においてゲームチェンジが起きつつある中、各企業は、競争力維持・強化のために、デジタルトランスフォーメーション(DX)をスピーディーに進めていくことが求められます。しかしながら、多くの企業において、実証的な取組は行われるものの、実際のビジネスの変革にはつながっていないというのが現状です。
DXの推進は、これまでの仕事の仕方や企業文化の変革までをも求められるものであり、その実行のためには、「DXによって顧客視点でどのような価値を創出するか」、「なぜ、その改革が必要なのか」、「DXを実現するために経営の仕組みをどう作り変えるのか」等、経営幹部、事業部門、DX部門、IT部門など関係する者が現状や課題に対する認識を共有し、必要な打ち手を講じていくことが不可欠です。
こうした変革を後押しするため、2018年9月に発表した「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」における指摘等を踏まえ、経営者や社内の関係者がDXの推進に向けた現状や課題に対する認識を共有し、アクションにつなげるための気付きの機会を提供するものとして、「DX推進指標」を策定することとしました。
検討のための体制として全体会議とワーキンググループをそれぞれ設置し、2019年3月まで検討いただいた後、約30社に本指標の試行版を試行的に活用いただき、そこでのご意見等も踏まえ、今般、本『「DX推進指標」とそのガイダンス』を取りまとめました。