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【ITmedia】ワードやエクセルと「GPT-4」が合体「Microsoft 365 Copilot」発表 日本のDXも爆速化?/2023年03月17日

【ITmedia】

2023年03月17日

[山川晶之,ITmedia]

 米Microsoftは3月16日(現地時間)、オフィスアプリ「Microsoft 365」の新機能「Microsoft 365 Copilot」を発表した。「ChatGPT」のようにチャットで指示することで、「Word」や「Excel」などの作業をサポートしてくれる。今後数カ月以内に導入予定という(価格やライセンスは近日中に発表予定)。

「Microsoft 365 Copilot」発表

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動画は以下の画像をクリックすると閲覧できます。(YouTube)

Copilotは、大規模自然言語モデル「GPT-4」と、各アプリとGPT-4を仲介する「Microsoft Graph」で構成され、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「Teams」などのMicrosoft主要オフィスアプリで、言葉で作業の指示を出せるのが最大の特徴。

Microsoft 365 Copilotは、各アプリとプリ/ポストプロセッシングを担う「Microsoft Graph」、LLM「GPT-4」で構成される

Wordであれば、ドキュメントを書き始めるためのドラフトを提案してもらったり、書類の要約、書き直し、フィードバックを求めることもできる。Excelでは、膨大なデータから傾向を分析したり、高品質なビジュアルデータを数秒で作成可能。PowerPointは、すでにあるドキュメントからコンテンツを一部追加してプレゼンテーションを新規作成したり、要望にそったビジュアルにファイルを作り変えることもできる。

Wordでは書き始めが難しいドキュメント作成もドラフトを用意してくれる
Excelではデータから傾向を分析してくれたりグラフなどのビジュアルデータを数秒で作成
PowerPointでは良いビジュアルのプレゼンテーションファイルを作成

また、Outlookではメールの要約から返信文面の提案、Teamsではビデオ会議の議事録や要約、Power Platformでは反復タスクの自動化やアイデアを元に数分でアプリを作成することができる。

TeamsにはCopilotの他に「Business Chat」という新しいインタフェースも内蔵する。これは、各Microsoft 365アプリとデータ(予定表、電子メール、チャット、ドキュメント、会議、連絡先)全体を網羅しながら、ユーザーの問い合わせに回答できるというもの。

Outlookではメールの文面を自動生成
Teamsではビデオ会議の議事録から要点を抽出

Microsoft 365 Copilotは、GPT-4を採用してはいるものの、ビジネス向けにチューニングされている。企業のセキュリティやコンプライアンス、プライバシーポリシーに準拠する他、個人のデータがユーザーグループ間で漏えいしないよう保護する設計になっているという。

同機能についてMicrosoftは「生産性のゲームチェンジャー」と呼んでおり、これまでWordやExcel、PowerPointなどで行ってきた作業を、言葉で指示するだけで大幅に効率化できることになる。Microsoft 365は日本の企業で多く導入されているオフィスアプリであり、Copilotの登場で一気に日本のDX化が進む可能性を秘めている。

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