【ロイター】
2023年3月29日
[リヤド 29日 ロイター] – サウジアラビアは29日、上海協力機構(SCO)に参加する決定を閣議で了承した。米国は安全保障上の懸念を示しているが、中国と長期的な関係を築く。
国営サウジ通信(SPA)によると、サウジにSCOの対話パートナー国としての地位を付与する覚書を了承した。
SCOは中国、ロシア、中央アジア諸国が2001年に結成した政治・安全保障の地域協力組織。インドとパキスタンも加盟しており、欧米に対抗する組織としての役割拡大を視野に入れている。イランも昨年、加盟文書に調印した。
複数の関係筋によると、SCOへの参加は昨年12月に中国の習近平国家主席がサウジを訪問した際に協議された。対話パートナー国の地位は中期的にサウジの加盟に向けた第一歩となる。