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2024年2月1日
「ペーパーレス化」は時代の流れといえば、それまでのことだが、美しいデザインの新車のカタログをめくりながら憧れのマイカーに出会うという楽しみがなくなるのは、往年のモーターファンには残念なニュースだろう。今から1年ほど先のことだが、トヨタ自動車が2025年1月から全国の販売店などに設置しているトヨタブランドの車種ごとの紙のカタログを廃止するという。公式サイト内で公表したもので、きょうの日経などにも「トヨタ、来年に紙カタログ廃止」などと取り上げている。
それによると、トヨタが使う紙の商品カタログの量は年間約7000トンで、廃止によるCO2の削減効果は年間約1万1000トンになるそうだ。
紙のカタログを廃止後は、接客時にタブレット端末を通じた「スマートカタログ」を活用。既に一部の店舗では先行導入しており、動画による機能の紹介や、他の車種との比較などができるメリットがあるという。ただ、「高級車の『レクサス』ブランドでの紙カタログの存廃は未定」とも伝えている。
「顧客もダウンロードができる電子カタログに切り替えることで、二酸化炭素(CO2)の排出量の低減や、商談効率の向上といった狙いがある」(日経)。ただ、膨大な量の紙カタログを廃止すれば、印刷コストの削減効果も大きいようだが、効率経営を進めることで、銀行の預金通帳のデジタル化といい、アナログ世代には肩身が狭く、さらに販売店の敷居も高くなりそうだ。
《福田俊之》