【merkmal】
2024.2.15
IC通過のピンチ
高速道路を走っていると、「案内標識を見落として、降りるインターチェンジ(IC)を通過してしまった」という経験をしたことがあるドライバーも少なくないだろう。
そんなとき、高速道路をバックしたり、Uターンしたりして、ICまで戻ろうという考えが浮かんでも、それはやってはいけない。高速道路では禁止されているからだ。これはNEXCO中日本、東日本、西日本の公式ウェブサイトでも説明されている。
それでは、ICを通過してしまった場合、私たちはどうすればいいのだろうか。ウェブサイトによれば、「特別転回」を利用すれば、ICに戻れるという。しかし、この特別転回の認知率はかなり低い。
ソニー損害保険(東京都大田区)が2018年に発表した調査では、月に1回以上運転する18~59歳の男女を対象に、「全国カーライフ実態調査」を実施した。高速道路での特別転回の認知率を聞いたところ、「知っていた」が26.3%、「知らなかった」が73.7%と、「知らなかった」人が圧倒的に多かった。
特別転回はどのようなメリットがあり、利用するためにはどのような注意が必要なのかを今回解説しよう。
一般道利用や追加料金を回避
前述のウェブサイトによると、目的地のICを過ぎてしまった場合は、Uターンやバックはせずに「そのまま走行して次のICで降りてください」とある。
焦る気持ちも予想されるが、落ち着いて一般レーンの料金所に向かい、係員に声をかければ安全に元のICに戻れる。ETC搭載車か通行券かによって多少の違いはあるが、追加料金は発生しない。この方法を特別転回と呼ぶ。
一般道を使って降りたICから戻る必要がなく、追加料金を支払う必要もないため、ドライバーにとっては大きなメリットとなる。