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2024/4/9
佐川急便は2024年3月29日、イームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグと共に、山間地域の利便性向上に向けたドローンレベル3.5飛行による宅配便配送の実証実験を東京都青梅市において実施したことを発表した。
四者は東京都が推進する「ドローン物流サービス社会実装促進事業」の支援対象として2022年7月28日に選定され、以降共同でプロジェクトを進めている。ドローンによる配送サービスの社会実装を目指し、山間地域での生活利便性の向上と持続可能な配送システムの構築が目的だという。
プロジェクトでは、国土交通省により2023年12月に制度化されたドローンレベル3.5飛行を利用し、宅配便配送の実証実験を行った。青梅市の山間地域で、ドローンから受取人が直接荷物を受け取る運用や、災害時の救援物資輸送を想定した配送実験が実施された。
画像の出典:佐川急便
実証実験は2024年2月26日から3月8日にかけて平日10日間の予定で行われ、天候の影響を受けたものの、5日間は実施可能であった。期間中、イームズロボティクス社製のLAB6150を使用し、1日最大3往復6フライトを実施した。このドローンは、最大ペイロードが10kgであり、大きな荷物の輸送も可能である。
東京都内で初めて実施されたこのレベルのドローン飛行による宅配便配送実験では、地域住民からの高い関心と支持を得た。実際にドローンから荷物を受け取った住民を対象にしたアンケートでは、96%の人が今後もドローン配送を利用したいと回答しており、その有効性が示されたという。