【president】
2024/06/02
「申し遅れましたが、私…」が正解
※本稿は、千葉佳織著『話し方の戦略 「結果を出せる人」が身につけている一生ものの思考と技術』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
話し始めを工夫できると「伝わり方」が変わる
スピーチやプレゼンなど、場を与えられて「よーい、スタート」で話し始めるような場面ではとくに、話の出だしをどう工夫するかは重要なポイントです。
冒頭の部分の質を上げることができれば、聞き手の集中力を維持することができますし、良い第一印象を形成することもできます。
逆に、ありきたりで工夫のない冒頭は聞き手の離脱をもたらします。
さまざまなコンテンツがあふれ、時間の取り合いをする現代。たった数秒の「話し始めって普通こうだよね」という思考停止によって、せっかくの話す機会がとても残念でもったいない結果に終わってしまいます。
聞き手にとって興味を持ちづらい、惰性で時間が流れてしまうことの多い冒頭部分を生かしきり、話の目的に貢献するようなものにできれば、伝わり方はより一層精度を増していきます。
最初に問いかけて話に引き込む
聞き手を惹きつけるためにおすすめの「冒頭の工夫」をご紹介しましょう。
一方的に話さずに、双方向でコミュニケーションが取れるという点で優れているのが「問いかけ・呼びかけ」です。
問いかけと呼びかけには違いがあります。
問いかけは、「みなさんは××したことはありますか?」と聞き手の心に問いを立てる方法です。
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『話し方の戦略』(プレジデント社)
話し方の要素を分解、徹底的に体系化。だから、“伝わり方”が全然違う。本書では、感覚・才能で語られがちな「話し方」について、その構成要素を分解し、一つひとつを徹底解説。①「誰に何を伝えたいか」を明確に定めるための考え方(戦略の立て方)と、②それを実現するためのさまざまなメソッド・トレーニング法を提示します。ビジネスにおける取引先との商談やプレゼン、上司・部下との“報連相”、会議、就職や転職の面接、結婚式の祝辞まで、「話して伝える」場面のすべてにおいて役立つ、話し方本の決定版です。
- 著者 千葉 佳織