【内閣府】月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料
内閣府が令和8年4月23日発表した月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料 主要国の原油輸入先内訳より
「日本の原油輸入先」:ホルムズ経由の原油依存度


<IEA見通しの前提>
①ベースケース
• 4月末までホルムズ海峡の輸送制約が続いた後、5月から石油の輸送が
徐々に再開され、7ー9月期にかけて石油生産と製油所の操業が回復。
②長期化ケース
• 中東地域のエネルギー生産と貿易の混乱が継続し、国際市場へのエネル
ギーの流入が大幅に制限された状態が続く。
【まざずみワンポイント】
中国は公式統計上、イラン原油を輸入していない扱いにしている一方、タンカー追跡会社の推計では、2025年1〜8月に中国はイラン産または疑いのある原油を平均143万バレル/日程度輸入していたとされます。これらは主に「マレーシア産」として処理される、と報じられています。
イラン産原油は、米制裁回避のためにそのまま「イラン産」として中国統計に出にくい。ロイターは、中国がイラン原油輸出の約90%以上を買っており、その多くがマレーシア沖・シンガポール周辺で積み替えられ、「マレーシア産」として再ブランド化される、と報じています。
重要なのは、イラン産が「ゼロ」なのではなく、中国の税関統計上はイランとして出ず、マレーシア・インドネシアなどに化けていることです。ロイターは、中国税関では2022年7月以降イランからの原油輸入が記録されていない一方、実際にはマレーシアやインドネシア名義で表示されると説明しています。
特に「ホルムズ海峡依存度37.8%」も、公式上のサウジ・イラク・UAE・クウェート・カタールなどで計算しているなら、イラン原油の偽装分がマレーシア扱いになっている分だけ、実態より低く出ている可能性が高いです。
つまり、このグラフを実態補正すると、
イラン産原油:おおむね10〜12%程度
数量ベースなら約12%、海上輸入ベースなら約13%台、金額ベースなら10〜11%程度
という見方になる可能性が高いことになります。(岡崎まさずみ)2026.4.27
円の実力、凋落止まらず 56年前下回る、購買力減退
時事通信 経済部2026年04月26日07時05分配信

「円」の価値が凋落(ちょうらく)し続けている。国際決済銀行(BIS)によると、通貨としての総合的な実力を示す「実質実効為替レート」は今年3月時点で66.33(2020年=100)と、統計が始まった56年前の水準を下回った。海外からモノやサービスなどを「買う力」が失われていることを意味し、食料や原油など輸入品の価格高騰を招いている。
実質実効レートは、対ドルの円相場など特定通貨間の為替レートとは異なり、多数の通貨の中で相対的な実力を測る指標。他の国より物価上昇率が高ければ上がる特徴があり、円の実質実効レートは1995年に現在の約3倍に当たる最高値を記録した。ピーク後は日本経済や物価の長期低迷とともに低下が続いてきた。低金利でドルやユーロなどに対して円安が進んでいることも拍車を掛けた。
集計が始まった70年のレートは75近辺だった。当時は1ドル=360円の固定相場制だったが、現在はこの水準も下回っている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは、低迷の要因について「少子高齢化を背景に進む国力の低下である可能性が高い」と分析する。
外国為替市場では、対ドルの円相場が3月に一時160円台半ばまで下落。円の弱さはユーロや人民元など多くの通貨に対しても顕著で、実質実効レートを押し下げている。
高市政権が発足した昨年10月時点のレートは70.81で、半年で約6%低下した。積極財政路線による財政悪化の懸念などで、円が売られたことが一因だとみられる。
実質実効レートは、BISが約65カ国・地域の為替レートや貿易量、物価変動などを考慮して算出している。低下は輸入品価格の上昇を通じて家計や企業に負担となる一方、外国人旅行者にとっては日本のモノやサービスが割安となる。日本の輸出企業には競争力強化につながる側面もある。(時事通信 経済部)





