子どもや若者の意見を尊重しましょう
子どもや若者の意見を尊重しましょう
子どもや若者が幸せいっぱいに、自分らしく生き生きと過ごし成長していくことは、世界共通の願いです。子どもたちの笑顔や目を輝かせている様子は、おとなも心が和み、明日への活力をもらえます。
子どもや若者の変化
青少年センターでは、青少年の健全育成と非行防止のため、指導員や青少年育成員による街頭補導などで、青少年への声掛けや見守りを実施しています。
近年の傾向として、反発心を喫煙や乱れた服装で表すなどの「やんちゃ」な青少年を見掛けることは少なくなり、学校への遅刻や怠学が目立つようになりました。
またひきこもりがちな若者を対象とした「社会体験活動プログラム」(創作活動やボランティア、レクリエーションなどの活動をする居場所事業)への参加者が増えている傾向にあります。
勉強やクラブ活動、習い事、仕事などで充実した毎日を送る子どもや若者はたくさんいますが「ちょっとしんどいのかな」「自己肯定感が低いのかな」と見受けられる子どもや若者もいます。
街頭啓発での声掛けの様子(昨年度までの写真)と社会体験活動プログラムの様子(ペンキ塗りとスポーツ)
自己肯定感と自己有用感
内閣府が2018年度に行った調査によると、日本の若者は諸外国の若者と比べて「自分自身に満足している」割合が最も低くなっています。また「自分に長所がある」と答えた人の割合は、2013年度の調査時より減少しています。
日本の若者は諸外国の若者と同様に「自分の考えをはっきり相手に伝えることができる」「うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む」と思っている人ほど「自分自身に満足している」という傾向があります。一方で「自分が役に立たないと強く感じる」人ほど「自分自身に満足している」と答えた割合が低く、諸外国の若者には見られない傾向があります。
日本の若者の「自己肯定感」の低さには、自分が役に立たないと感じる「自己有用感」の低さが関わっている点に、諸外国の若者にはない日本の若者の独自性が見られます。
*自己肯定感…自分を肯定する気持ち
*自己有用感…自分が人の役に立っているという気持ち
内閣府の2016年度の調査では、自己有用感の高さは人とのつながりが影響していることが分かっています。自分の居場所だと感じている場が多いほど「周りの人や社会に役に立っている」「なりたい自分に近づいている」など前向きな将来像を描く傾向があることが分かります。
内閣府の「2015年度(平成27年度)子供・若者白書」によると、子どもの頃の体験活動が豊富な人ほど、意欲や関心、規範意識などが高い傾向にあります。
また思春期世代(15~18歳)を対象にした調査では、学外活動や学外の年上の人との交流が深い人ほど、自己肯定感や将来意識が高いことが分かりました。(株式会社マクロミル・認定NPO法人カタリバ協働調査 2018年思春期の実態把握調査より)
周りのおとなができること
子どもや若者が自己有用感を感じ、意欲的に物事に取り組むた
めには、ボランティア活動や自然体験など、生き生きとしたリアルな体験をすることが必要とされています。家の手伝いをすることでも自己有用感は高まります。そのためには、自己肯定感をもてる居場所が大切です。
子どもや若者の考えや挑戦を押さえつけたり否定したりすることなく、認め、褒めることを地道に続けることにより自己肯定感をもつようになるでしょう。
自分を受けとめてくれる人がいるところが居場所になるものです。
ふくやまふれ愛ランドでの体験の様子
問い合わせ先:青少年・女性活躍推進課(青少年センター)
928-1046
このページに関するお問い合わせ先
人権・生涯学習課
電話 : 928-1006