本市では新型コロナウイルス感染症対策の一環としても有効な行政サービスのデジタル化を進めています。各種手続きの電子申請や市ホームページ上で問い合わせができるAIチャットボット、窓口でのキャッシュレス決済といったデジタル化の取り組みとともに、今年度の「まるごと実験都市ふくやま」の実証実験を紹介します。
ICT推進課(084-928-1011)
みんなが使えて便利になる行政のデジタル化を進めています
近年、インターネットを駆使したコミュニケーション環境が急速に発展しています。本市では市民がパソコンやスマートフォン、タブレットなどで簡単に行政サービスを利用できる仕組みづくりなどを進めています。現在、行政のデジタル化を効果的・計画的に進めるため、次の3つの基本方針に基づく実行計画を策定中です。
3つの基本方針
利便性向上と充実
効率化・スマート化
支える安心安全な
ICT基盤の整備
新型コロナウイルス感染症対策にもデジタル化は有効です
新型コロナウイルス感染症対策の一つに、接触機会を減らすことが挙げられています。来庁することなく手続きができる電子申請や、窓口での手数料のキャッシュレス決済など「新たな生活様式」に対応した行政サービスのデジタル化を進めることで、市民が安心して便利に利用できる環境を整備しています。
市ホームページでは昨年10月28日からAIチャットボット「福山市AI案内サービス」を導入しています。これまで問い合わせが多かった分野について、電話や来庁することなくパソコンやスマートフォンから24時間365日いつでも問い合わせることができます。
回答可能な分野
- ごみの分別や収集
- 戸籍・住民票など各種証明書・マイナポイント
- 水道や下水道
- 事業者支援
- 路上放置自転車
- 建築工事などの入札参加資格・変更手続き
- 幼稚園・保育所・認定こども園/放課後児童クラブ
今年度中に次の2分野を追加します!
● ふくやま観光・魅力 ● 問合せ先案内(市役所業務)
対応言語
- 日本語
- 中国語
- ポルトガル語
- ベトナム語
- 英語
- 韓国語
- スペイン語
MEMO:AIチャットボット
短文でリアルタイムに会話する「チャット」とロボットを意味する「ボット」を組み合わせた言葉です。チャット上での問い掛けにAI(人工知能)が自動回答します。
利用方法
初めて使ってみましたが、知りたい情報を意外と便利に知ることができました。
今までは分からないことがあると担当課に連絡していましたが、これからはこの機能を使いこなせるようになりたいと思います。今後はさらに利用分野が増えるといいと思います。
山田清さん(83歳)
3月1日(月)から、窓口で交付する住民票や戸籍、税証明などの発行手数料や使用料が、現金を使わずにクレジットカードや電子マネーなどを利用して支払うことができるようになります。
※郵送請求での手数料支払いには利用できません
市民課(084-928-1059)、税制課(084-928-1018)
導入のメリットは?
支払いの選択肢が増える
窓口での支払いがスムーズに、便利になります。
非接触で支払いができる
お釣りなど現金の受け渡しによる接触を減らし、新型コロナウイルス感染症などの感染リスクを抑えます。
利用できる窓口
- 市役所本庁舎
・市民課 ・税制課 - 松永市民課
- 北部市民課
- 東部市民課
- 神辺市民課
対象となる主な証明など
- 発行手数料
-
- 住民票の写し(除票の写し)
- 住民票記載事項証明書
- 戸籍全部(個人)事項証明書
- 除籍・改製原戸籍謄本(抄本)
- 戸籍の附票の写し
- 印鑑登録証明書
- 臨時運行許可
- 所得(非)課税証明書
- 固定資産評価証明書
- 固定資産公課証明書
- 納税証明書
- 完納証明書 など
- 使用料
-
- 斎場使用料
- 葬祭会館使用料
利用できる決済方法
- クレジットカード
-
- 電子マネー
-
- 交通系電子マネー
- 流通系電子マネー
- ※「楽天Edy(ラクテンエディ)」は楽天グループのプリペイド型電子マネーサービスです
- ※「iD」ロゴは株式会社NTTドコモの登録商標です
- コード決済
-
- PayPayなどは準備が整い次第、順次開始予定です。
来庁することなく、自宅や会社からいつでもインターネットを利用して各種申請や届け出手続きができます。現在76種類の手続きを受け付けています。新たな生活様式に対応した行政サービスの一環として、今後もさらに電子申請できる手続きを増やします。
ICT推進課(084-928-1011)
よく利用される手続き
- 集団けんしんの申し込み
- 国民健康保険人間ドック補助金交付申請
- 水道使用「開始・中止」申請
- 犬の死亡届
- 電子図書貸出サービスID・パスワード申請 など
パソコンやスマートフォン、タブレット端末など、無線LANが利用可能な機器が急速に普及しています。本市では公共施設にインターネットが無料で利用できる「公衆無線LAN(Wi-Fi)」を整備。4月1日(木曜日)からは公衆無線LANに接続することで、施設利用者は簡単にインターネットが利用できます。
ICT推進課(084-928-1011)
利用方法
施設ごとに定められたパスワードを入力するとインターネットが利用できます。詳しくは4月以降に各施設で確認してください。
設置場所
まなびの館ローズコム4階会議室、市民参画センター2階セミナールーム、公民館・コミュニティセンターなどの公共施設94カ所
※光ファイバ未整備地域(熊野、走島、山南、内浦、内海、中条、服部、常金丸、山野)においては、光ファイバ整備完了後に環境の整備を行います
本市では設定方法やWi-Fiの接続方法、無料アプリの使い方など、スマートフォンやパソコンの使い方が学べる教室を開催しています。使い方が分からないといったスマートフォン・パソコンの初心者やシニアにおすすめです。
地域の公民館
一部の公民館で教室を開催しています。
人権・生涯学習課
(084-928-1243)
老人大学
2021年度の募集について詳しくは問い合わせてください。
084-925-2982
東部市民大学
スマホ・パソコン入門講座を実施します。
3月19日(金曜日)まで
084-948-4570
コロナ禍でデジタルの必要性を感じ、改めてスマホの使い方を学ぼうと思い受講。今まで知らなかった機能を学ぶことができたので、今後は趣味や料理のレシピを検索するなど、毎日操作することで早く使い方に慣れていきたいです。
山本ムツエさん(76歳)
最先端の技術を駆使した
実証実験を行っています
本市は「まるごと実験都市ふくやま」を掲げ、新しい技術を使った実証実験などを積極的に受け入れ、推進しています。今年度は新たな生活様式に対応した新型コロナウイルス感染症対策の実証実験を募集し、3つの事業を採択しました。
先端技術推進室(084-928-1254)
あなたも参加しませんか
DX for Fukuyama
デジタルトランスフォーメーション フォー フクヤマ
コロナ禍における飲食店の新たな営業スタイルにつなげるための実証実験です。店舗に設置した通信機器から、近くを通った人のスマートフォンにテイクアウトや割引などのリアルタイムな情報を発信。店舗にデジタル技術の導入のしやすさを体感してもらうとともに、人との接触機会の低減と売上アップの両立をめざします。
対象者
iPhoneを持っている人
※アプリはiOS版のみ
実施期間
3月末まで
参加方法
アプリをダウンロードして利用
アプリにはこんな機能があります!
- 店舗からのテイクアウトメニューやセールなどのお知らせ受信
- デジタルメニューの閲覧
- メニューの注文・決済 など
※注文機能・決済機能は店舗の判断により使用できない場合があります
対象店舗
- AUTHENTIC JOURNEY
- FOREVER CAFE&OYSTER BAR
- Harvest
※全て三之丸町
先端技術の導入によって生活が便利になると、より注力したいことに集中できるようになります。そして既存の枠組みにとらわれない新たな仕組みや価値観が生まれることで、もっと面白い未来が訪れればと思っています。
株式会社sotilas
代表取締役 宮内省悟さん
2019年に福山市に移住。株式会社sotilasを設立し、システム開発などの事業を展開
天満屋福山店で実証実験を行いました
商業施設における過密対策のためのヒートマップ作成
(PSYGIG株式会社)
2020年10月27日から11月9日に実施
人数カウント機能付きAIサーモカメラを用いた施設の密集対策の実証実験です。来場者数や密集状況を見える化し、感染症対策にかかる施設側の業務負担の軽減や安心な売り場づくりにつながるかを検証。来場者からは「分かりやすかった」「(来場判断の)役に立った」などの声があり、来場者の安心につながることが確認されました。
可視化画面(天満屋福山店1階正面玄関)設置したカメラ
フレイル予防につなげるために
口腔機能トレーニングセンサ
(ソフトバンク株式会社・帝人フロンティア株式会社)
圧電組紐*を用いた高齢者の口腔機能トレーニング支援の実証実験です。口の動きをセンサによってデータ化し、指導員の口の動きのデータと比較することで、手本どおりの動きができているかを検証できるシステムの構築をめざします。
*圧電組紐…日本の伝統工芸である組紐の技術を用いた世界初の組紐状ウェアラブルセンサ
センサの装着イメージ
枝広市長の今月のひと添え
新型コロナウイルスの感染状況は少しずつ改善しています。市民生活に安心を取り戻すためにも感染症対策を継続しなければなりません。本市では市民の皆さんに不安なくワクチンを接種してもらうための準備を進めていますので、接種時期などが決まり次第お知らせします。
さて今月の特集では、コロナ禍で改めて感じたデジタル化の必要性について本市で取り組んでいる新たなサービスとともに紹介していますので、活用して便利さを実感してもらいたいと思います。もちろん、デジタルに不慣れな人へのサポートも今後行っていきます!