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きものと和の伝統色

企画展 きものと和の伝統色

猩々(しょうじょう)緋(ひ)は、戦国から江戸時代にかけて南蛮(なんばん)から輸入された毛織物、羅紗(らしゃ)に見られる色名です。猩々(しょうじょう)とは猿に似た伝説上の生き物で、酒好きで赤い体毛を持つとされ、日本では能の演目や疱瘡(ほうそう)除(よ)けの赤い郷土玩具などで知られています。非常に赤い猩々のような色として、それまで日本に無かった鮮やかな緋(ひ)羅紗(らしゃ)の色名につけられ珍重されました。
写真の火事(かじ)羽織(ばおり)は猩々緋の羅紗に白の縫(ぬい)取り紋(もん)を施した奥方用で、揃いの胸当てと帯の一式です。幾度も大火にみまわれた江戸では、火災に備えて大名にも火消役(ひけしやく)が命じられ、江戸城大奥、大名屋敷奥方にも女性用の火事装束が備えられ、火事の際には袴(はかま)をはいてこれを纏(まと)い、火事頭巾(ずきん)を被って警備や避難を行いました。奥方の火事装束は嫁入り道具の必需品とされていました。(同展は7月19日まで開催しています)

 

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