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【note-あめのsan】あなたの地元の議員さん達は仕事をしていますか?

「あめの」さんは、投稿時は学生さんでいらっしゃったでしょうか。すでに社会人になられているのではと勝手に想像しています。
あめのさんの投稿に出会い、身の引き締まる思いで拝読いたしました。

今年から成人年齢が引き下がりましたが、それと合わせ東京一極集中から地方分散型の社会へ移行しようとする社会構造変革時代を迎えるなかで、政治に関心を持ち、地方自治体、地方議員に対する意識と関心が高まることは、よりよい地域社会を形成していくキッカケになると考えます。

主張したいと思うことが正しいことなのかそうでないかはいったん置いて、若い方たちの政治に対する「関心と興味」を持っていただくことはとても大事なことです。
私たちが住んでいる地域社会のなかのさまざまな課題を見つけ、みんなで解決に結びつけていくことでより良い社会を創っていくことができます。

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(N)2022.4.18



【note】あなたの地元の議員さん達は仕事をしていますか?

あめの

Q.「市町村や都道府県の議員さんの本来の仕事とはなんだろう?」

→本来は、立法行政の監視の2つです。

1.条例立法

日本国憲法第八章で、地方自治が保障されています。

細かい規則は国会で定められた地方自治法で決まっています。

そこでは、自治立法権が保障されています。

実は、二元代表制(市議会や議会の議員と首長を直接選挙で住民が選び住民の声を地域政治の担い手を選ぶ制度)の一翼である議会は、現行憲法の元となったGHQが書いた英文では立法機関と書かれています。

自治体唯一の立法機関である議会では、その地域の実情に合った条例を制定するのが本来の重要な役目の一つです。

議員が自ら法を作ることを”議員立法”と呼びます。

しかし、一部の意欲ある地方議会(宮城県議会や鳥取県議会、高知県議会など)以外のほぼすべての議会では何十年も全く議員立法はされていません。

最近、とある議員が温泉に浸かったり使ったりという私的流用で話題になった政務調査費とは、本来、政策的立法を作るにあたって必要な調査にかかる費用を補填するものとして支給されるものです。具体的には、既に話題となっている先進的な事例を実際に足を運び見に行ったりするための交通費や宿泊代、専門知識の習得のための書籍購入費などのために想定されたものです。

Q.「じゃあ、誰が条例を作っているのだろう?」

→実際には、ほぼ、全てが市町村役所や都道府県庁の職員方が原案を作っています。

そんなわけで役所の方向けに「行政立法」「立法法務」という分野の書籍がたくさん出版されています。

でも、疑問ですね。

Q.「小学校の時に社会の教科書で司法・立法・行政の権力分立で権力の暴走を防いでいると習ったけど……行政が立法を担って良いのかな?」

本来はまずいですが、専門性や効率性の観点から、やむなしとされているのが現状です。

本来、お役所(行政)とは、選挙で住民が選んだ議員が議決し制定した法(条例)に従って、それを忠実に執行するのが仕事です。抽象的な言い方をすれば、”行政とは民主主義的な手続きで決定された意思の実行主体”なのです。だから、行政は”執行機関”とも云われます。行政のトップである市長や知事などが”執行機関の長”と呼ばれるのは、このためです。

執行機関が自ら立法するというのは、民主主義的な手続きを経ていない(公務員試験を通ればなれる)お役所の職員たちが、法を作るという民主主義とは言い難い状況なのです。しかし、幸い、日本のお役所の人達はそれなりに真面目に公益のために働く方が多いので、なんとか成り立っています。

脇道ですが、お役所主義や前例踏襲主義は”法に忠実であらねばならない”、”公平性”、という面から必ずしも批判出来ないのはその為です。

あと、公務員が「予算を使いきらないと!」っていう話は聞いたことがあると思います。というのは、議会が決めた予算を使い切らないのは、使い切らなかった分の仕事を行政がその分だけ執行していないという解釈がなされる可能性があるからなのです。それに加えて、財務を担当する部署は毎年使われた予算を一律に何%か削って(これをマイナスシーリングと云います。やってることは、民主党政権時代の”事業仕分け”の専門性を挙げたバージョンです)、新しい政策のための予算の余地を作っているんだけれど、もし予算が余ったら、次の年には大きく削られる可能性が出てきてしまうので、その関係上、余ったら使い切るという不思議なお役所論理に繋がります。

2. 行政(市長や知事、役所)の監視

現在では、情報公開制度が整ってきたので、それを利用し、行政の持つ情報を公開請求して不正を暴いたり追求をしたりする”市民オンブズマン”という存在が目立っています。ですが、行政(や首長)の監視は議会の議員が本来担うべき役目です。

→「じゃあ、何でそれをしないの?」

行政の監視とは、自治体の予算や決算(すべてWEB上で公開されているので市民のあなたがチェックしてみて、気になった点をお役所に問い合わせたり、議員の事務所を訪れて質問してみるのもいいでしょう)のチェックを含みますが、これは細かい専門的な知識を必要とします。議員さんたちにはそれを読みチェックする知識と意欲が無いので行政のチェックをしないと云われていますが、これは実はより本質的な別の問題にも繋がっています。

Q.「そもそも議会の議員さんたちは、知事や市長(とその下のお役所)に対して監視する気はあるの?」

→これは選挙の在り方と繋がっています。端的に云えば、住民のせいとも云えます。

よく、議員が市長選や知事選の候補者を支持していますね。あれは、当確後の融通を期待しています。議員は、普段、市長や知事にお伺いを立てて情報を得たり、行政への影響力を得たいがために、そうしているわけです。

知事と議会とは本来抑制均衡の緊張と節度のある関係、が望ましいのですが、そんなことをしていない議員が大半です。

Q.「議員が首長(市町村長や都道府県知事:行政府の長)と慣れ合いたいのはわかるけど、首長がそれに応じるのはなぜだろう?」

→議会が本来の役目となるというのは、監視の目が自らに向くということです。これは、首長は避けたいし、反対勢力の無い中でやりたい放題したい中で自分の政治を行いたいので、慣れ合いに応じます。

Q.「じゃあ、駄目議員の見付け方ってある?」

→ヒントを見付けるコツはあります。

最近ではネットが普及したおかげで、議員が自らのサイトに実績を載せるようになりました。

そこで、横断歩道の設置歩道橋の設置(これらは行政に住民や町内会、PTAなどが直接行政に相談すれば済む問題)、どっかの団体への顔出しなどを実績として列挙している人がいたらまさに本来の役目を担っていない駄目議員です。勿論、住民の声を聞くという御用聞き的な側面も議員にはありますが、政策的立法をしてこその議員行政の怠慢を議会で白日のもとに晒して血税の無駄を減らしてこその議員なのです。

Q.「議会と首長が緊張感を持った健全な関係になるためにはどうすればいいの?」

→これは難しい問題です。首長の在り方ですべて決まると言っても過言ではないものでもあるのです。

昨今では、議会基本条例など、議会の本来の役目を明文化した条例を作り、議員が自らを律する遊びがブームとなっていますが、その効果は行政法や行政学の専門家の中には疑問視する人もいます。

注目すべき取り組みでは、議会が首長に逆質問権を与えて、議員も首長から質問の疑問点を問いただせる様にしたりして議員が勉強をしないと首長に間違いを指摘されて赤っ恥をかく環境を作ったりだとか、一問一答式にして、ダイナミックな議論の応酬が出来るようにした議会もありますが、やはり知事が地方自治のあるべき姿を構想していないと成り立たない面が非常に強いです。

では、今回はこの辺で。

試験期間中の深夜に何をしているのだろうかと思いつつ、あぁこれが深夜テンションだろうか、と。    2014.7.31


 

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