【中国新聞】
2022/10/26
JFEスチール西日本製鉄所福山地区(広島県福山市)の粗鋼生産量が累計5億トンを超えた。1966年7月の操業開始から56年3カ月での到達で、個別の事業所としては世界で初めてとなる。
20日に5億トンに達した。福山地区の2021年度の生産量は1069万トン。新型コロナウイルス禍の影響で20年度は908万トンと、11年ぶりに千トンを下回ったが、需要の回復で持ち直している。13年5月に4億トンに達してから、9年5カ月で1億トンを積み重ねた。
福山地区では現在、2カ所の製鋼工場が稼働。高炉で鉄鉱石を溶かしてできる銑鉄から不純物を取り除き、粗鋼を生産している。自動車向けの薄板や建設資材などに使われている。福山地区は「今後も高品質な鉄鋼製品を安定供給し、社会の持続的な発展に貢献していく」としている。