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【HTV】【垂涎のレトロバイク】広島県福山市 磨き上げ展示 旧車ミュージアム好評/ 2022.11.24

【HTV】

2022.11.24

半世紀前に造られた懐かしバイクを集めた博物館が福山市にある。それは少年の頃からバイクに憧れていた1人の男性の夢が実現したものだった。

国内で唯一量産された、ロータリーエンジン搭載のバイク…。そして、1955年創立の「ヤマハ発動機」が、その年に発売した最初のバイク…。並ぶのは、1970年頃に造られ、当時のライダーが憧れた名車の数々だ。福山市加茂町の「オートバイ旧車ミュージアムF6」…。展示するのは、およそ70台のクラシックバイクだ。

★訪れた人は「岡山市の方から来た」「僕らの年代より少し古かったけど懐かしかった」

館長を勤める加藤稜美さん・67歳だ。バイクに興味を持ち始めたのは15歳の頃…。雑誌を眺めては憧れを募らせたのが、「カワサキ」が1970年に売り出し、「ボブキャット」の愛称で親しまれたこのバイクだ。

★オートバイ旧車ミュージアムF6加藤稜美館長「カワサキのオートバイが好きだった」「一番欲しかったが(値段が高くて)なかなか買ってもらえなかった」

★工場ノイズ

加藤さんは、26年前に金属部品のメーカーを創業…。更に関連会社を設立し、今では3社・従業員およそ60人を、社長として率いる。しかしその間もバイクへの情熱を失うことはなかった。
そして仕事にも余裕が見えた頃に始めたのが、バイクの収集だった、30台余りになった時、「多くの人に見てもらいたい」と、一念発起…。博物館の建設を決める。展示でこだわったのが、半世紀以上前の製品を新品同然の姿に戻すこと…。購入した車体は一度解体し、部品をひとつずつ洗浄する。長年の走行で、簡単には落とせなくなったさびや汚れ…。専用の機械で対処する。

★オートバイ旧車ミュージアムF6加藤稜美館長「本当にきれいになる」「これはブレーキシューといって、ドラムブレーキの中で回転を止める部品」

この部品はブレーキに内蔵されている為、普段見ることは出来ない。それでも、新車当時の姿に戻したいとの一心で、ほぼすべての部品を洗浄する。

★オートバイ旧車ミュージアムF6加藤稜美館長「旧車を扱う人や好きな人の中にはレストア(復元)する人とそのままさび(がある)ままがいい人と両方に分かれるが、私の場合はレストア(復元)してきれいにしたものを人様に見せるのが信条」

解体からおよそ3か月をかけて復元…。ようやく展示される。先月、ここを訪れた人はおよそ800人で、その評判も上々のようだ。

★オートバイ旧車ミュージアムF6加藤稜美館長「同年代から70歳くらいまでの人はドはまり、ストライクと言って帰られる、いいもの見せてもらったありがとうと言って帰る」「50年前の車(バイク)がこんなにきれいになっているんだなという思いで見てもらえれば」

購入・解体・洗浄・メッキと、復元の為の作業に際限はなく、収支は赤字と言う。それでも少年の心を鷲づかみにしたバイクの魅力を知って欲しいと、加藤さんの夢は膨らむばかりだ。

「オートバイ旧車ミュージアムF6」(今年7月開館)・入館料は大人500円、16歳~18歳300円中学生以下は無料(ただし大人同伴に限る)午前10時~午後18時開館(最終入館は17時まで)水曜日休館


 

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